ラ・リーガ、倉敷・小澤・桑原氏がU-NEXT専属に。
いよいよ欧州サッカーのシーズンが本格的に開幕します。今季からDAZNとともに5シーズンの放映権を獲得したU-NEXTは、倉敷保雄・小澤一郎・桑原学の3氏を専属の実況・解説にすると発表しました。
毎節3試合程度、計130試合に日本語コメンタリーが付く予定です。バルサ、レアル、ソシエダの試合を中心にセレクトされるとのこと。また、現地のスペイン語コメンタリーや会場音声のみの配信も予定しているそうです。
DAZNの「FOOTBALL FREAKS」については、引き続き小澤さんと桑原さんが出演します。「DAZN TIMES」で流された予告映像には昨シーズンと同じ6人が勢揃いしていました。
DAZNにとっては正直痛手でしょうが、それでもお二人の出演を継続するというのはある意味懐が広いのかもしれません。もちろん、ラ・リーガ以外の仕事については引き続きフリーで関わるはずなので、DAZNの他のコンテンツでも見かける機会があるでしょう。「Jリーグジャッジリプレイ」についてはJリーグ制作のコンテンツなのでDAZNも断れないでしょうが。
小澤さんのチャンネルでは自らが話す動画が公開されました。U-NEXTから魅力のあるオファーが来たので受けたという、ある意味分かりやすい内容です。
いわゆる「チーム倉敷」はかつてスポナビライブで苦い経験を味わっています。それだけに、ひとつのサービスに傾倒するのもリスクがあることは否めません。このあたりについても小澤さんは自らの言葉で触れていますので、ぜひご確認頂ければと思います。
U-NEXTのサイトにはラ・リーガ中継担当者の意気込みが記されています。「専門家による事前リサーチを行う」「試合開始30分前から配信」といった内容は、おそらく多くのファンか期待している内容でしょうし、「チーム倉敷」が求め続けた条件と言えます。
U-NEXTは新規参入ですから差別化を図るのは当然です。また、現状黒字経営であり、かつてのスポナビライブ、そしてDAZNのように赤字覚悟で大型投資に突っ込んでいるイメージはありません。なので、できれば今後5年間、この情熱が維持されることを願うばかりです。
そして、いまにして思うと、こちらでも取り上げた倉敷さん出演の動画はかなりポジショントークだったことが分かります。「ジャパンコンソーシアム的なもので放映権をシェアする」という発言は、どうやらU-NEXTとDAZNを念頭に置いていたもののようです。放映権はシェアしても、コメンタリーはシェアしなかったということですね(汗)。
あと、放映権料の高騰によって番組制作の予算が少なくなっている・・・という話もしていましたが、この時点ではU-NEXTのオファーを受けていて、体制も分かっていたということですよね。せめて「だまされたー!」のひと言くらいは言わせてほしい。
もちろん、放映権の独占にあぐらをかくのではなく、コンテンツの内容で競うのはよいことと思います。人気のあるコメンタリーの方は多額の年俸で引き抜かれる。そんな時代が日本に来てもいいかと思います。まずはその意気込みやよし。これから5年間に渡る競争の始まりです。DAZN側の打ち手にも注目したいところですね。
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