2028ロス五輪の追加競技、クリケットが有力か。
英タイムズ紙が報じたところによると、2028年に開催されるロサンゼルス五輪の追加種目としてクリケットが有力になっているとのこと。9月8日に開催されるIOCの理事会で決定されます。
【追記 9/8】決定が先送りになることが明らかとなりました。組織委員会とIOCで意見の相違があることが理由とされています。
IOC postpones decision on sports programme for Los Angeles 2028 Olympics
クリケットは英連邦で盛んなスポーツであり、放映権料の文脈ではインドでの人気が注目されます。IPL(インディアン・プレミアリーグ)の放映権料は1試合あたりだとNFLに次ぎ、サッカーのイングランド・プレミアリーグを上回るとされています。
IOCとしてもこのマネーの流れからは目を離せないといったところでしょうか。ただ、イギリスからの報道なので若干ひいき目が入っているかもしれませんね。
クリケットは1900年のパリ五輪で一度だけ開催されたことがあるそうで、採用されれば実に128年ぶりとなります。当時は1試合にかかる時間が長大でしたが、現在広まっている「T20」ルールでは2時間半~3時間程度に収まっています。
現在候補となっているのは以下の9つの競技で、2024年のパリ五輪では4つの競技が選ばれていますので、もちろんクリケット以外にも採用されるものがあると考えられます。
- フラッグフットボール
- 空手
- キックボクシング
- 野球・ソフトボール
- ラクロス
- ブレイクダンス(ブレイキン)
- スカッシュ
- モータースポーツ
- クリケット
アメリカ開催ということで、NFLが後押ししているフラッグフットボールはかなりの有力候補です。今年のスーパーボウルでも試合前にPRのビデオが流されました。タイムズ紙によると、クリケットとフラッグフットボールは共闘関係にあるようです。
パリ五輪で採用されたブレイキンについても、引き続き採用される可能性が高いとされています。そして、苦しいのが野球・ソフトボール。もしクリケットが採用されるならば同じルーツを持つ競技を選ぶ意味が薄れますし、アメリカがフラッグフットボール推しとなればますます立場がありません。
他の候補をあげるのは難しいですが、北米で盛んなラクロスあたりでしょうか。スカッシュも考えられるのですが、スカッシュが選ばれるとパデルやピックルボールといった他の新興ラケットスポーツにも大きな影響を及ぼすことになります。
2コメント
2023.09.08 10:45
2023.09.06 00:12