ディズニーとSpectrumが和解。11日ぶりに放送復活。

以前お伝えした、アメリカで第2位のCATVサービス「Spectrum」を運営するCharter Communicationsと、ディズニーの契約が8月31日で切れた問題については、9月11日に両社が合意に達し、新たな契約を結んだと発表。ディズニーが持つESPNなどのチャンネルが復活しました。

NFLが開幕し、9月11日はディズニーが放映権を持つNFLのMonday Night footballが放送される日であり(ESPNとABCで放送)、目玉コンテンツを失う前に和解が成立した形です。


ディズニーとしても、あまり長引かせると今後の放映権獲得に影響が出る可能性がありました。とくにNBAとの契約延長をめざしているだけに、NBAの開幕前にはなんとかしたかったところでしょう。


新しい合意により、ディズニーの値上げ要求をSpectrumがのむ形に。逆にSpectrumは、ディズニーのdisney+(広告付きプラン)やESPN+を現在の契約者にセットで供給することが条件に盛り込まれました。


Spectrumが警戒しているのは、ディズニーがCATVを飛ばしてESPNなどを直販することですが、いったんそれを食い止めることはできました。しかし、今後値上げは避けられない状況です。


また、他の大手CATV業者が同様の条件を盛り込むようディズニーに要求することが想定され、そうなるとSpectrumにとってはあまり得にはなりません。今回の結果は、どちらかと言えばディズニー側が押し切ったように感じます。

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