リーグ・アンの次期放映権入札開始。5年サイクルで確定。

リーグ・アンのフランス国内における次期放映権の入札が始まります。従来の3年サイクルから5年サイクルに変更され、2024-25シーズンから28-29シーズンまでとなります。

現在と同じく2種類のパッケージが設定されます。Aは毎節2試合独占+1試合非独占、Bは毎節7試合となります。Aがまず独占する2試合を選択し、Bが1試合を選択、またAが非独占の1試合を選択するという方式になるそうです。


現在はパッケージAをCanal+、BをAmazonが保有する形ですが、最近になってCanal+と提携する形でフランスに参入していたDAZNの動向がカギとなります。Canal+と組むことでどちらかのパッケージは取れそうですし、2社でA,Bを分け合う可能性も見えてきます。

また、10月からは国外での入札も開始するとのこと。国外においても同様に5年サイクルになります。

現在の放映権料は国内が年5.8億ユーロ、国外が年7,000万ユーロ程度と推定されますが、リーグ側は国内で8億ユーロ、国外で2億ユーロの合計10億ユーロを目標としているとのこと。しかし、「そんなの無理でしょ」と言っているのがMediaproのCEOであるJaume Roures氏です。


Mediaproは前回の入札で8億ユーロ以上の金額を提示してパッケージBを手に入れましたが、コロナ禍によって経営状態が悪化。さらに新たに開設したテレビチャンネルの加入者がさっぱり伸びず、あっさりと撤退してしまいます。Amazonが再入札で提示した金額は2.5億ユーロにとどまるとされており、Mediaproが支払った違約金1億ユーロを含めても、リーグ・アンは4.5億ユーロを損したことになります。


理由としてはスター選手の流出が相次いでいることや、クラブ数を20→18に削減したことがあげられていますが、正直「お前が言うな」という印象は否めません。目標に近づけるかどうかは、DAZNがどれだけの予算を用意しているかにかかっていそうです。

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