【速報】AFC、FMAとの代理店契約を終了。
AFC(アジアサッカー連盟)は、FMA(Football Marketing Asia)と結んでいたパートナーシップを「直ちに」終了したと発表しました。2021~2028年の8年契約を結んでいましたが、3年足らずでの終了となります。
報道によってばらばらなのですが、8年総額で20億ドルとも40億ドルとも言われた契約です。やはり無理をしすぎたと言うべきか。その最期はあっけないものでした。
当ブログではたびたびFMAの窮地をお伝えしてきました。昨年11月にはもうダメじゃないかと書いたのですが、それから1年弱、むしろよく耐えたのかもしれません。
中国のWuhan DDMC Culture & SportsとスイスのFortisの合弁会社であるDDMC Fortisを母体とするFMAは、中国で発生したパンデミックによってまず打撃を受けます。その後、中国におけるサッカー人気は低下し、いわゆるゼロコロナ政策によってアジアカップの開催権を返上することに。そして、不動産バブル崩壊がとどめを刺した形です。
この間にカタール、そしてサウジアラビアといった中東勢が台頭しており、アジアのサッカーは中東勢が主導権を握ることになりそうです。日本にとってはあまりよろしくないことですが。
今後ですが、別の代理店と契約するのではなく、FMAのスタッフを引き抜き、新たにSPV(特別目的事業体)を設立するのではとSportBusinessが報じています。
すでに8年契約で放映権などを売却している国もありますので、ここから引き継いでもそんなに旨みはなさそうですから、賢明な判断かもしれません。新しい組織は、後半の4年でまだ契約が結ばれていないところを取り扱うことになるかと思います。
日本については、なかなかワールドカップ予選の放映権が決まらなかったことで話題となりましたが、その際に日本における権利がFMAから切り離され、電通に移行しています。電通はDAZNに放映権を販売し、一部の試合をテレビ朝日にサブライセンスする形となりました。
DAZNは、AFC主催の国際大会、およびACLについて2028年まで契約していますので、その点で影響はありません。ただし、今後のAFC内での勢力争いに関しては日本が相当頑張らないといけないでしょう。結局マネーを引っぱってこれるところが強いのですから。
今シーズンのACLについては、DAZNからプレスリリースが出ており、東地区のグループステージを全試合配信するほか、西地区についてもサウジのクラブの試合を配信するとのこと。従来は西地区を配信しても採算がとれなかったのでしょうけど、さすがに今年はやりますね。
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