WBD傘下のGCNに売却の噂。

自転車の情報アプリやロードレースの配信を手がけているGCN(Global Cycling Network)に売却の話が持ち上がっていると報じられています。運営会社のPlay Sports Network(以下PSN)の親会社であるワーナーブラザーズ・ディスカバリー(以下WBD)が売却先を探しているそうです。略称ばかりですみません。

うまくリンクが貼れなかったので、以下のURLをご参照ください。

https://news.italy24.press/sports/863131.html

売却先の候補としてあがっているのは、まずPSNの創業者であるSimon Wear氏。もともとはイギリスでSHIFT Active Mediaという自転車関連のマーケティングを手がける会社を経営しています。PSNをWBDに売却してからも取締役として残り続けましたが、今年になって退任していたそうです。

もうひとつは、アメリカでアウトドア系のメディアを多数保有しているOutside社です。自転車関連でもここ数年でいくつかのメディアを買収しているとのこと。

WBDがGCNを手放す理由ですが、やはり赤字のようです。GOLFTVをクローズさせた際には、GCNには情熱的なファンが多いということを強調していましたが、それならば買い手がつくうちに売却したほうがよいのでしょう。

どちらが獲得するのか、あるいは共同になる可能性もありますが、自転車に対する情熱を持っている人が経営するのがいいのでしょうね。

気になるのは、ロードレースの配信サービスである「GCN+」の今後。放映権はWBDが持っているものを活用していますが、資本関係がなくなれば当然変化が生じるものと考えられます。WBD自体はレースの運営なども手がけているため、引き続き自転車にコミットし続けるものと考えられますが、このあたりの整理をどうするのかが注目されます。

アメリカでは先ほどの記事にも書いた通り「Max」に集約させる可能性もありますし、ヨーロッパでは「discovery+」に集約させるとなれば、GCN+自体の存続も難しくなってきます。ただ、GCNの特徴はユーザーのコミュニティにあり、レースとは切り離せないという考え方もできますが、さてどうでしょう。

GOLFTV撤退の際には、PGAツアーの放映権をU-NEXTが引き継ぐことで決着しましたが、もしGCN+がなくなった場合、日本で引き継ぐところは現れるのか。J SPORTSが・・・と言いたいところですが、そんな余裕があるかと言えば微妙です。そうなれぱいまの料金を維持することも難しいでしょうし。

なので、他の業者が手を上げたほうがよいと個人的には思ってます。ポテンシャルは充分にあると思うのですが・・・。国内のJCLとかのレースも含めて、興味を持ってくれるところがあればファンとしては助かるところです。