恒例?フィギュアGPSの放送予定に恨み節。

テレビ朝日は、今年のフィギュアスケート・グランプリシリーズの放送予定を発表しました。深夜・早朝や昼間の時間帯に編成され、いわゆるゴールデンタイムの放送はありません。また、関東ローカルも目立ちます。


現時点では発表されていませんが、昨年と同様に「テレ朝動画」による有料のライブ配信があるものと思われます。


グランプリファイナルの放送予定はまだ発表されていませんが、こちらは中国での開催ということで、いい時間帯に生中継されることを期待したいと思います。

ということで、浅田真央選手、そして羽生結弦選手が現役を退いてからは待遇がいっこうによくならないのが現実であり、この時期になるとファンから「テレビ朝日は放映権を手放せ」という声があがるのがもはや恒例行事となっている状況です。


昨年もこの件については記事にしましたが、ISU(国際スケート連盟)の財政において、日本からの放映権料収入の割合が高いという事実があり、もしテレビ朝日が手を引き、代わりが見つからなければISU側のダメージも大きいというジレンマがあります。まぁ、実際には代わりがまったく見つからないことはないと思いますが、金額が上がることはないでしょう。


「どこも放映権を買わなければ、ISUの提供する公式ライブストリーミングが無料で観られる」なんて言い方をされることもあります。実際そうなるかは分かりません。もしそうなったとすれば、熱心なファンにとっては大歓迎かもしれませんけど、同時にISUの日本に対する扱いもその程度になることは受け入れねばなりません。

ISUの最新の決算書によると、昨シーズンの放映権料収入は1,913万スイスフラン(約31億円)でした。そのうちの65%がアジアからであり、アジアの大半は日本だとされています。


また、ISUは昨年1,900万フランの赤字を計上しています。これは保有する債券の評価損として2,150万フランを計上したことが主な要因です。これがなければ250万スイスフラン(約4億円)の黒字でした。

ISUだけでなく、非営利団体は資産を債券で運用することが多いのですが、最近は金利が上昇しており、債券の価値はそれに反比例して下落するため、このタイミングで処理を行っています。


債券からは安定して利子が得られます。ISUは昨年約530万フランの利子収入を計上しています。また、満期まで保有すれば額面通り償還されますので、時価に惑わされる必要はありません。


よって、直ちに財政危機になることはなく、むしろこれだけの資産を保有していることに驚かされます。ただ、引き続き体質改善は求められることになりますし、どこかで思い切った大規模な投資をしてもいいんじゃないかと思います。

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