【自転車】グランツール独占のJumboに合併説?

自転車ロードレースで、今年の3大グランツールすべてで総合優勝を飾ったユンボ・ヴィズマ(Jumbo Visma)ですが、同じく強豪のチームであるスーダル・クイックステップとの合併話が進んでいるとのこと。

オランダのスーパーマーケット・Jumboは自転車に限らず、スポーツのスポンサーから全面的に撤退することを決めています。2024年まで契約はあるものの、新たなメインスポンサーが見つかれば今年をもって撤退することを明らかにしていました。


一時はサウジ系のスポンサーが浮上したこともありましたが、話は立ち消えに。その後、同じく来年以降のスポンサーが不透明だったスーダル・クイックステップとの合併が持ち上がります。

しかし、ここに来て新たなスポンサー候補としてAmazonの名前が浮上したとも報じられています。Amazonの資金力であれば、Jumboの後釜として充分だとは思いますが、ならば合併する必要ってあるのか・・・という気も。合併となれば選手もスタッフも削減されることになりますから、できることなら回避したいものです。

さて、この記事を執筆後、今度は合併話が破談になったとの記事が出てきました。Amazonのスポンサーも立ち消えになったと報じられています。情報が漏れることを嫌がる向きもあるかと思いますが、この手の噂話は日々刻々と変わるので取り上げるタイミングがなんとも難しい。


強い選手を多数抱えると年俸は高騰し、チームが破滅に向かう・・・というケースはこれまでも何度かありました。ビジネスモデルの脆弱さが改めて浮き彫りになります。今後も二転三転があるかもしれません。

今年のジロ・デ・イタリアを制したログリッチ選手は、合併するしないに関わらず今年限りでユンボから離脱することを明らかにしています。ツール・ド・フランス優勝を目標にしていたログリッチ選手ですが、昨年の大会で落車リタイア。チームメイトのヴィンゲゴー選手がエースを引き継ぎ、総合優勝を果たしたことで彼の居場所は事実上なくなっていました。個人的に大好きな選手なので、新天地でぜひ夢を叶えてほしいと思います。


10月6日、ログリッチ選手がボーラ・ハンスグローエに移籍することが発表されました。ボーラは、今年レッドブルと協力して若手の育成プログラムを立ち上げています。もしかしたら、レッドブルがスポンサーとして名乗りをあげる展開も?

JumboはF1のレッドブルに所属するマックス・フェネスタッペン選手もスポンサーでもありますが、こちらも撤退が予定されています。間接的にレッドブルが後押しするのだとしたら、これもまた面白い展開ではあります。


ビジネスが弱い分、裏を返せば大資本が年間数十億円出せば、いきなり世界のトップに立てる可能性もあるわけです。牧歌的なスポンサーが消えていくのは残念ではありますが、いまはそういう時代なのでしょう。

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