プレミア次期入札、DAZNとAmazonが競合か。

イギリス国内における次期プレミアリーグの放映権入札については、現在権利を保有するSky Sports、TNT Sports、Amazonの3社に加えてDAZNが参加を予定していることが報じられています。


現在の情勢はSkyとTNTが引き続き権利を獲得することが有力で、DAZNとAmazonが残りを争う形となっているようです。

その前に現在の権利がどうなっているかをおさらいしておくと、2019-20シーズンの前に行われた前回の入札では7個のパッケージに分割して入札が行われています。落札状況は以下の通りです。


  • Sky Sports: パッケージB・C・D・Eの計128試合、推定38億ポンド(3年間の合計)
  • BT Sport(現在のTNT Sports): パッケージA・Gの計52試合、推定8.85億ポンド
  • Amazon: パッケージFの20試合、推定9,000万ポンド


2022-23シーズンの前に行われるはずだった入札はコロナ禍を理由に中止され、3社が同条件で契約を延長するという異例の決着となりました。現在進められている入札は2025-26シーズンから4年間となっています。


※下記画像の出典: https://www.insidesport.in/premier-league-initiates-media-rights-bidding-process-410022018/

次期入札では、放送できる試合数がシーズンあたり200試合から270試合に増える一方で、パッケージは7個から5個に減らされます。具体的な内訳は明らかになっていないのですが、土日開催のパッケージが4個、平日開催のパッケージが1個と推定されています。


Amazonはもっとも安いパッケージF(平日開催の2節・計20試合)のみを獲得していましたが、次回はパッケージE・F・Gあたりが統合されることになりそうです。そうなると、金額も当然アップすることになり、Amazonとしては荷が重くなります。そこをDAZNが狙っているという構図のようです。


Amazonは3年間で9,000万ポンド(年3,000万ポンド)を支払っていますが、DAZNの入札額は年3億ポンドに達するとも報じられており、試合数も増えるのですが、それ以上に金額も上がることになりそうです。ただ、他のパッケージについてはSkyとTNT以外の競合が現れないとなると、総額としてはさほど伸びない結果に終わるかもしれません。

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