スペインDAZNがF1獲得。2024年から3年契約。

スペインのDAZNは、2024年からF1の放映権を獲得したと発表しました。2026年までの3年契約となります。日本では今年から新たに3年契約を結んでいますが、スペインがそれに続くことになります。


金額は明らかになっていませんが、現在の権利者であるMovistarは年間6,500万ユーロを支払っていると推定されており、それ以上になりそうです。

スペインのDAZNはMovistarからのサブライセンスを受け、2021年からF1の配信を行っていますので、実際には継続ということになりますが、今回改めてDAZNが契約を結んだことで、今度は逆にMovistarに対してサブライセンスを出すかが注目されることになります。プレスリリースにはexclusively(独占)という文字が強調されているので、なさそうにも見えます。


サブライセンスが行われた背景として、DAZNがスペインで人気の高いMotoGPの放映権を保有していることがあげられ(2027年まで)、両社はクロスライセンス的な取引を行っています。またMovistarの運営元であるTelefonicaは国内最大の通信会社であり、独占禁止法違反のリスクを常に抱えていることがあげられます。


結果として、スポーツにおいて最大のライバルである両社は提携関係を結んでいます。ラ・リーガの放映権も2社で分け合い、DAZNがMovistarにサブライセンスを提供しています。

F1の放映権のサブライセンスにおいても、Telefonicaがその地位を濫用したとして、当局から500万ユーロの罰金が科されています。このことから、Movistarの契約更新は難しい状況にあったのかもしれません。


ちなみにスペインのDAZNの料金ですが、ラ・リーガなしのプランが月額18.99ユーロ、ラ・リーガ込みのプランが月額29.99ユーロとなっています。もしDAZNがF1を独占となれば、さらなる値上げもあり得るところです。

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