Jリーグクラブでエンブレム変更が相次ぐ。

FC東京が来シーズンから使用する新しいエンブレムを発表。そのシンプルさに賛否両論が巻き起こっているとのこと。

同様に、琉球・徳島・群馬がエンブレムの変更を発表しています。当然ながら、これらのクラブでも賛否両論が沸き上がっています。新しいことを始めると必ず反対が出るのは致し方ないことです。


最近はエンブレムのシンプル化がトレンドとなっています。これはエンブレムに限らず最近のデザインの潮流なのですが、ひとつの目的としては「視認性の向上」があげられます。とくにスマホの時代となり、小さな画面でも判別できるものが求められています。


エンブレムはクラブのアイデンティティが込められた、メッセージ性の強いものですが、そもそもメッセージ以前に、存在を認知してもらわなければ始まらないのですね。

似たような意味として、Jリーグでは2021年から統一フォントを導入。ユニフォームの背番号と選手名のフォントを全クラブ同じものとしました。Jリーグはいち早くDAZNと契約し、ストリーミングに舵を切ったリーグなわけですから、こういう動きはむしろもっと早くすべきだったのかもしれません。


なお、統一フォントは今年限りで終了することが決まっています。当初の理念が浸透したことを理由にあげており、エンブレムの変更もこの流れに即したものと言えます。来シーズンの新たなユニフォームには、新たなエンブレムと新たなフォントが用いられることになるでしょう。

海外では、2017年にユヴェントスが大胆なデザイン変更を行ったのが代表的な事例で、この流れを決定付けたものと言えます。国内では2022年のガンバ大阪がこれまた大胆な変更を行っています。

話を戻すと、FC東京の新エンブレムは「継承と革新」がコンセプトだとのこと。でも、このフレーズってどこかで聞いたことがあります。2012年に発足した横浜DeNAベイスターズがこの「継承と革新」を掲げていました。しかし、FC東京の親会社はミクシィであり、DeNAではありません。(DeNAはSC相模原)


新潟への移転も噂されていたDeNAベイスターズ。当時のファンは大きな不安を抱えていました。しかし、現在は横浜の街に根付き、ガラガラだった横浜スタジアムは連日満員です。また、ある意味暗黒時代も長かった球団の歴史を消し去るようなことはせず、かつて大洋ホエールズのオーナーだったマルハニチロがスポンサーとして復帰したりもしています。


変えるべきことと変えるべきではないことの見極めが求められます。過去の歴史を忘れることなく、語り継いでいくことが大切です。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000