大相撲の放映権料と放送局との関係などなど

最近またぞろ話題になっているので、ちょっとだけ復習を。


NHKが相撲協会に支払っている放映権料は、非公開ではありますが1場所あたり4~5億円程度ではないかと言われています。年間6場所ですから、年25~30億円ということになります。

AbemaTVでの配信、およびフジテレビが放送している「大相撲トーナメント」については不明ですが、そこまで高くはないでしょう。


今回の貴乃花親方の退職から始まった騒動については、情報も少ないし、そもそもこのブログで語るような内容ではありませんのでとくに意見もないのですが、放映権をテーマにしているブログとしてはひとつ書いておくべき点があります。

それは、放映権を買った側には主催者に要求する権利があるということです。

具体的な契約条項までは当然わかりませんが、コンテンツの価値を損ねる不祥事が起こったならば、何かしらの措置を求めることができるはず。大相撲についても、生中継がなくなったり、本場所の開催そのものが中止になったことがありました。


ですから、放映権を買ったテレビ局が「忖度」する必要などないわけです。契約破棄だって損害賠償の請求だってできます。

体操協会の問題もそうでしたが、ネットではそういった視点からテレビ局を批判する意見が目立ちます。もしそれが本当だったら、それはメディアとしての自殺行為だよ、ということは申し上げたい。


逆に言うと、東京五輪において放映権を買ったテレビ局。おもにアメリカのNBCのことですが、当然彼らにも要求する権利があるわけで。それをどこまで呑んで、どこまではねつけられるかはひとえにIOCや組織委員会の交渉力にかかっているわけですね。

よくも悪くもそれがスポーツビジネス。巨大なお金が動くところの実態なのです。

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