【速報】GCN+が終了へ。

自転車の情報サービスを手がけるGCN(Global Cycling Network)は、サイクルロードレースなどの動画配信サービス「GCN+」、ならびに公式アプリの提供を12月19日に終了すると発表しました。

今後はWebサイトとYouTubeによる情報提供を続けていくとのこと。また、GCN+の購入者に対しては日割り換算で返金を行うとしています。

GCNについては以前から売却の噂がささやかれていました。今回、具体的に売却先が決定したとの発表はありませんが、親会社であるWBDの経営方針の変化にともない、まずはGCN+の閉鎖が決定しています。

昨年の11月12日(日本時間)には、同様にWBD傘下の「GOLFTV」がサービス終了を発表しています。正直、そろそろ・・・という予感はありました。

さて、問題はGCN+が配信してきたレース中継がどうなるかです。GOLFTVの撤退の際には、WBDの配信サービスである「discovery+」に移管されました。日本ではdiscovery+はローンチされていませんが、米PGAツアーと日本のJLPGAツアーの放映権がU-NEXTに移動しています。米LPGAツアーについては移管先がなく、日本での配信が消滅しました。(放送はWOWOWが実施)

ヨーロッパではすでにユーロスポーツのコンテンツをdiscovery+に統合していますので、引き続きdiscovery+で視聴可能です。しかし、日本を含む他の国ではまだ何も決まっていません。

同様に他のサービスに移管されれば御の字と言えますが、2017年から参入したDAZNは3年で撤退。それを引き継いだGCN+は4年で撤退ということで、明るい見通しは立てられません。

自転車と言えば当然J SPORTSに期待の声が出るでしょうが、J SPORTSとてこれらのコンテンツを獲得したところで会員数が増えるわけではありませんし、放送枠も限られています。なので、J SPORTSがもし獲得するのであれば、配信限定のサービスで、かつそれなりの料金を徴収しない限りは難しいのではないでしょうか。

もちろん、限定的に権利を獲得するという方向性はあります。とくにGCN+独占となっていたロンド・ファン・フラーンデレンの獲得は期待されるところでしょう。ただ、WBDが保有している権利をまるっと、というのは厳しいです。

ただ、今回は日本市場だけではなく、グローバルで撤退するわけですから、まだ日本にはビジネスとして成立する市場があると判断するところがあれば、存続する可能性はあります。個人的には、ここで終わらせるのはもったいないと思います。何卒ご検討を。