JLPGAリコーカップの実況にテレ朝・森下アナ起用。

現在開催中の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ。テレビの放映権は日本テレビが持っていますが、DAZNとU-NEXTで配信される公式ライブ配信では、テレビ朝日の森下桂吉アナウンサーが実況を担当しています。(もし一人はフットメディア所属の若月弘一郎アナ)


森下アナは言わずとしれたスポーツ中継の重鎮であり、数々のゴルフ中継を担当してきました。すでに定年退職していますが、籍はまだ置いていますので嘱託扱いかと思われます。しかし、テレビ朝日は全米オープンなどの放映権を手放しており、中継の機会が減っている中で今回の起用に至ったのでしょう。

テレ朝に限らず、民放キー局のスポーツ中継の場は減っており、アナウンサーにとってスキルを磨くのも大変になっています。日本テレビはU-NEXTのボクシング中継、フジテレビはFIVBのバレーボール中継にアナウンサーを派遣したりしています。


JLPGAの公式配信については、テレビ東京が放映権を持っている試合については映像をシェアする形となっており、テレ東のアナウンサーが実況を行っていますが、他局が放映権を持つ試合ではスカイAが映像制作を請け負い、実況はフリーのアナウンサーが担当しています。スカイAは大阪の朝日放送(ABC)の系列ですから、今回はそのコネクションでしょう。

スカイAが映像制作を担当しているという話は一部のメディアで記事になっているだけで、あまり公にはなっていません。しかし、思わぬところにエビデンスが。8月に開催された「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」において、NECが持つ「ローカル5G」の技術を用いて映像の伝送を行ったと、NECのWebサイトに書かれていました。この中にスカイAの担当者が登場しています。

ゴルフ中継は広大なフィールドにケーブルを張りめぐらせる必要があり、コストが高くついてしまいます。携帯電話の電波は入りにくく、またギャラリーも利用するので通信の品質を保つのは困難です。そこでNECが持つ技術が活用されたということでした。


JLPGAの放映権一括管理問題は世間を騒がせました。公式ライブ配信が始まって2年が経過しましたが、その制作費は莫大なものと考えられ、今後も維持していくためにはコスト削減が欠かせません。テレビ東京以外の局とも映像を共有するというのがひとつの方法だと思いますが、このような技術的アプローチも有用です。一括管理が実現した以上、やはり成功させないと意味がありません。

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