なぜか放映権が話題になる戸惑い。

日本シリーズの放映権をめぐってTwitterがかまびすしい。野球vs.フィギュアや、野球vs.ドラマで争うのはあまりにも不毛だ。

どちらが上とか下とかは関係ない。ただ、これまで隠れていた不満が顕在化したとは言える。

直前まで出場チームが決まらないこと。そして試合終了までの放送が条件であること。テレビ局の編成や営業は頭が痛いだろう。スポンサーあっての民放局。スポンサーに頭を下げまくってなんとか放送を成り立たせている。

かりに他の球団が日本シリーズに出場していたらどうなっただろうか。

ますはパ・リーグ。シーズン1位の西武が順当に勝ち上がっていたら、BSで放送実積のあるテレ朝と、CSで全試合を放送しているフジに配分されていただろう。

3位の日ハムの場合は地元局に均等配分しているが、とくに力を入れているHBCはTBS系列。また、CSで中継しているGAORAは毎日放送傘下なのでこちらもTBS系列。だいぶ有利な立場にあるが、BS朝日でも中継されたことがある。

セ・リーグの場合、2位のヤクルトなら産経グループが出資していることもありフジの独占も。しかしこちらもBS朝日で中継されたことがある。

3位の巨人がいちばんわかりやすく、基本的に日テレ独占。ただし1試合はNHKに渡すかもしれない。

こう考えてみると、テレ朝はどんな組み合わせであれ1試合は獲れたという気がする。しかし6時半開始の試合が9時に終わる可能性はじつに乏しく、それこそ菅野がまたノーヒットノーランをやるくらいしかない。

さて、今週は別の意味でも放映権が注目された。スポーツではないけど、台風で中止になってしまったX JAPANのライブの件。

こちらはWOWOWで生中継が決まっていたが、予定通りに中継するために観客なしでライブを行った。それだけでなく、ライブを観に行けなかったファンたちのために、ニコ生に開設している「YOSHIKIチャンネル」でも映像を配信したのである。

もともとWOWOWとは独占契約を結んでいたわけで、それを崩すとなると、いくら台風という不可抗力が理由でもそれなりの違約金を支払わざるを得ない。

その交渉を短い時間でまとめたうえに、YOSHIKIさんがポケットマネーで支払ったという。この行動に賞賛が集まった。

このような形で放映権の話が広がっていくのは、当ブログとしては痛し痒し。興味を持ってほしいという気持ちもありつつ、やはり大人の事情を知りすぎるのもどうかという気がする。

とりあえず当ブログとしては、これからも趣味として大人の事情を書き続けます。