2024年注目の放映権

2024年に動きがあるとみられる放映権についてまとめます。


国内編

J3リーグ

昨年(2023年)にJリーグとDAZNの放映権契約が見直され、J3が対象から外れることに。

昨年は引き続きDAZNによって全試合配信が行われたが、今年の放送・配信についてはまだ発表されていない。(DAZN継続の可能性も否定されていない)

Jリーグ側は全試合視聴できる手段を講ずるとのこと。また、DAZNが従来独占していた有料放送・CATVの権利が解放されたため、地方での放送増加が期待される。


EURO2024本大会

前回2020年大会がWOWOWと発表されたのは2019年1月のことだったが、今回は2023年のうちに決着せず。入札はすでに行われているものとみられるが、UEFAの希望を満たす応札がなかったものとみられる。

単発の契約であり、獲得しても1~2か月の売上しか見込めない。他の権利と連動させ、次のシーズンまで解約させないよう戦略を練る必要あり。


欧州CL/EL (2024-25シーズン~)

前回の発表は2021年7月。平日深夜が中心のためコストパフォーマンスは高くないコンテンツ。円安の影響も大きく、EUROと同様に長引く恐れも。


セリエA (2024-25シーズン~)

イタリア国内ではDAZNの継続が確定。日本では現在DAZNとSPOTV NOWの2社体制となっているが、次期入札では代理店を介さないこととなっており、「1社独占をさせない」というポリシーが転換される可能性が。


FAカップ・EFL・カラバオカップ (2024-25シーズン~)

プレミアリーグの放映権については来年の頭ごろが見込まれるが、こちらはそれに向けての前哨戦となりそう。EFL(カラバオカップも運営)については試合数の増加が見込まれている。


エールディヴィジ

日本人選手の移籍が増えているにも関わらず、今季は日本での放送・配信がないオランダリーグ。1月からは新潟から三戸選手が移籍し、ますます待望論が強まる。

昨年11月にフジテレビとテレビ朝日が契約したとの情報があり、公式サイトにも2社の名前があるが、現状映像利用の契約にとどまっており中継はなし。状況が好転することを願います。

海外編

アメリカ

Bally Sports関連 (MLB・NBA・NHL)

NBA・NHLは2023-24シーズンまで暫定的な契約が結ばれ、MLBについても2024シーズンの暫定的な契約となる見込みだが、その先の見通しが立っていない。


NBA (2025-26シーズン~)

現在の権利者はESPN(ディズニー傘下)とTNT(WBD傘下)。TNTはWBDが更新に意欲的ではないとされている。ESPNは意欲があるが、こちらもディズニーの方針しだいで転換もあり得る状況。

TNTに替わる存在としてAmazonが浮上。また、新たに導入されたインシーズントーナメントは権利が別に切り出される見込みで、さらにもう1社の参入もあり得る。


WWE RAW (2024年10月~) & UFC (2026年~)

UFC親会社のEndeavorが昨年WWEを買収。UFCと合併し、新会社「TKO Group」が誕生。WWEの放映権交渉は昨年から進んでおり、SmackdownがNBC、NXTがCWと契約。RAWについてはESPNやAmazonが候補に。

UFCは現在ESPNが権利を持っているが、RAWの動向が影響を及ぼすか。


その他

リーグ・アン (フランス国内、2024-25シーズン~)

現在の権利者はAmazonとCanal+。昨年Canal+と提携し、フランス市場に参入したDAZNが有力候補に。Canal+は前回のごたごたで嫌気がさし撤退を表明している。

また、国外向けの放映権(現在はBeIN Sports)についても同様に更新が予定されている。

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