破綻相次ぐ英ラグビーに、サウジが熱視線。

サウジアラビアの投資ファンド・PIFは、イングランドのプレミアシップ・ラグビーに所属する4つのクラブと出資について協議しているとのこと。


対象となっているのはグロスター、レスター・タイガース、ノーサンプトン・セインツ、ニューカッスル・ファルコンズの4クラブで、投資額は合計6,000万ポンドとみられます。

サッカーのサウジリーグでは同様に4つのクラブがPIFの傘下に入っていますが、さすがにプレミアシップが複数クラブの保有を認めるはずがないので、それぞれのクラブから少数の株式を取得することになります。10%を超えるとリーグの承認が必要になるとのことですが、果たして認められるかどうか。

プレミアシップでは2022~23年にかけてクラブの破綻が相次ぎ、3クラブが撤退や降格に追い込まれています。他のクラブも財政的に厳しく、サウジの資金は喉から手が出るほど欲しいものとなっています。

また、プレミアシップは2018年に毎度おなじみCVCキャピタル・パートナーズから2億ポンドの出資を受け、株式の27%を売却しています。この窮状が続くと、CVCにも充分なリターンを還元できないことになります。

日経新聞の以下の記事でも、イングランドラグビーの危機について報じています。有料記事なのであまり詳しくは書きませんが、国際試合は盛り上がるものの国内のクラブの試合が盛り上がらない空洞化と、それにともなう放映権料の伸び悩みが指摘されています。


試合の開催は週1回であり、ハーフタイム以外にCMが流せないフォーマットというのはサッカーも同様なのですが、そうなると人気の差が如実に出てしまいます。選手の人数も単純にラグビーのほうが多いわけですから、さらに苦しくなります。

ということで、一周回って日本のリーグ・ワンに海外から有力選手が集まってくる事態になっているわけですね。リーグ・ワンは傍目からみれば中途半端なプロ化だとも言えますが、親会社の支援がある限りは持続できます。海外にも放映権が売れ、円安効果で収入も増えています。なにが正解なのかよく分からなくなってきます。

イングランドだけでなく、オーストラリアやニュージーランドでもラグビーの人気は低迷しているようです。ここで言うラグビーとは15人制のラグビーユニオンのことであり、13人制のラグビーリーグのほうが人気を高めている現状があります。


先日日本で開催された「クロスボーダーラグビー」についても、日本のシーズン途中で組まれた親善試合ということで課題が山積みです。かつてのサンウルブズの時には苦汁を飲まされました。日本が強豪国として受け入れられるというより、カネ目当てにすり寄られているだけなのでは・・・という疑念はどうしてもつきまといます。タフな交渉力が問われます。

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