ESPN、改めて2025年にストリーミング開始を表明。

ディズニーが発表した第一四半期(昨年10~12月)の決算は、リストラを含む経費削減などで利益が市場の予想を上回りました。また「フォートナイト」で知られるゲーム開発会社・Epic Gamesに15億ドルを投資することも明らかにしています。

先日、ディズニー・FOX・WBDの3社が合弁で今年秋からスポーツのストリーミングサービスを開始することが発表されましたが、これとは別にディズニー単独でも、2025年8月をめどにESPNのストリーミングを開始する計画です。もともと予定されていた話ではあるのですが、撤回せずに両方やるという話です。


すでにストリーミングでは「ESPN+」がありますが、これはあくまでESPNのチャンネルで放送しきれないコンテンツを配信するものでした。新しいサービスではこれらを含めてESPNのコンテンツをすべて配信し、CATVなどを介さずに直接契約して視聴できます。

こうなると気になるのが価格設定です。ディズニーはCATV業者からESPNの1契約あたり10ドル近い金額を徴収しているとされます。ESPN単独のサービスとなると、他のチャンネルとの抱き合わせができないわけですから、それなりに割高になるでしょう。


CATVというのは元祖サブスクのようなもので、原価が高いものも安いものも混ぜてセット売りしています。本来見ないようなチャンネルの分までも負担させることで収益をあげているわけです。その中でもスポーツは確実に原価が高いと考えられ、とくにライブ中心となるとさらに原価は上がり、場合によっては赤字覚悟となります。

ESPNが単独サービスで提供された場合、30~35ドル程度になるという予想もちらほらと出ています。となると、秋に登場する3社連合のサービスについても、さすがに最初は格安で提供するかもしれませんが、結構なお値段になることは間違いありません。そもそも原価が高いのですからどうしようもないのです。

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