全世界の放映権市場は現時点で約6兆円。今後はどうなる?

昨日取り上げたアメリカの市場規模は数年後の将来予測であるのに対し、このレポートは018年。つまり今年の予測。ただ、出典が異なるので若干相違があることに注意。

ドル建てで約500億ドル。日本円にして約6兆円。いったい世界の人口がいくらだと思ってるのか。
2022年に北米だけで800億ドルに達する…というのが昨日の記事の予測ですが、こちらの出典は若干盛っている感も?
こちらの出典から予測すると、世界規模ではやがて1000億ドルを超える可能性があるでしょう。
ここまで急拡大した理由はもちろんサッカーなどの海外展開も大きいけど、実はクリケットも大きな貢献をしている。
今年入札が行われたインドの国内リーグについては、ソニー、Facebook、そしてDAZNなども参加。
結局地元のスターインディアが落札することになるのだけど、中国市場に参入できない中で、次に人口が多いインド市場が狙われてるのは至極当然。

クリケットは日本では馴染みがないけど、英連邦諸国では人気があり、インドを押さえれば他の英連邦諸国への進出の足掛かりがつかめる。例えばオーストラリア・ニュージーランドなどが該当する。

以前、DAZNが言語別に対応する戦略を進めている……と書いたけど、実際には言語別の人口についてはさまざまな統計があって、どれを参考にしてよいのかよくわからない。
母国語としての人口。公用語や第二外国語として採用されている人口。そして、意志疎通ができるレベルの人口などのデータがある。

母国語ということであれば中国語が圧倒的。しかしインターネットの統制が厳しい中国での参入は非常に厳しい。ちなみにこの統計だと日本語やドイツ語も結構上位に来る。

対象範囲を広げるともちろん英語が圧勝なのだけど、狙い目と言えるのがロシア語、マレー語、アラビア語。ただ、ロシアへの進出には障壁がありそうだし、中東ではカタールのBeIN Sportsが幅を効かせる。

なので、現実にはマレー語圏(マレーシア・インドネシア・シンガポール)が現実的か。しかし東南アジアではFOXスポーツのシェアが高いので牙城を崩さなければならない。

もしDAZNが進出するとしたら、どんなキラーコンテンツを用意できるのか。スペイン・南米に次ぐエリアはどこなのか。予想してみるのも楽しいですね。

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