JLPGA、テレビ放映権料の徴収開始で黒字化。

JLPGAは2023年度の決算報告で、5億円以上の黒字を計上したと明らかにしています。2019年度以来4年ぶりの黒字決算とのこと。


2020年はコロナ禍で多くの試合が中止となりました。その後、懸案だった放映権の一括管理を実現し、2021年秋からネット配信を開始。テレビ向けの放映権料については当初無料としていましたが、2023年から徴収を開始したことが黒字の主な要因となっています。

そのテレビ向けの放映権料がいくらなのかは以前試算したことがあり、ざっと6億円程度という結果が出ました。そのうち40%は大会主催者に配分することとなっているため、JLPGAの収入は3.6億円程度という計算になります。今回は5億円以上の黒字ということですから、それを差し引いてもまだ黒字が残ります。


なんだかんだ言われても、昨年は全試合で地上波またはBSでの無料放送がありました。今年については「楽天スーパーレディース」の終了でツアーが1試合減っていますが、大幅な収入減とはならないでしょう。

昨年からDAZNとU-NEXTの2社体制となっているインターネット配信についても、単独で黒字化を達成したとのこと。また、昨年はアジア6か国で放映権契約を結んだと発表しています。こちらはさほど大きな金額ではないかもしれませんが、収益には貢献しています。

とりあえずほっとした・・・というのが感想です。当ブログでは放映権の一括管理については基本的に賛成の意見でした。無料配信を主張して撤退したGMOの熊谷社長から、名指しで批判されたこともありました。いまとなっては懐かしい思い出です。


もちろん黒字化は通過点にすぎず、今後の使い道が問われます。中継映像はさらにクオリティを高めていく必要がありますし、当初の目的だった会員への還元策も具体化させる必要があります。映像の著作権を自らが管理することでSNSの活用も進んでいますし、4月からはテレビ東京でレギュラー番組も始まります。油断すれば、簡単に赤字へと逆戻りするでしょう。ここからが新たなスタートと言えます。

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