【速報】プレミアとFA杯、日韓で放映権を共同販売へ。

先ほどの記事で、FAカップの日程がプレミアリーグとの合意で調整されたことを取り上げましたが、その背景としてイギリス国外の放映権を共同販売するのでは、という話を書きました。


SportBusinessの記事によると、日本と韓国を対象に、両者の権利をセットにした入札が実施されるとのことで、この推測が裏付けられた形です。しかも、入札の締め切りは4月22日に設定されているとのことで、もうすぐ決着してしまうかもしれません。急に忙しくなってきました。

日本におけるFAカップの放映権は今シーズン(2023-24)が区切りで、当初はDAZNが保有していましたが、昨シーズンの途中からSPOTV NOWも加わっています。どうやら非独占の契約だったようですが、プレミアとのセットとなれば次回は独占契約となる公算が高いです。


プレミアリーグは来シーズン(2024-25)までSPOTV NOW(Eclat Media Group)が放映権を獲得しています。終了時期が異なるものをまとめて入札にかけるというのはやや強引な気も。これにより、プレミアリーグの入札時期が結果的に早まったわけですから、対応する側も大変です。


なお、韓国では両方ともSPOTV NOWが放映権を保有しています。

FAカップの代理店についても情報をアップデートする必要があります。西欧とMENA(中東・北アフリカ)を担当するPitch International、北米・カリブ海を担当するIMGの2社はともに2027-28シーズンまで契約を結んだとのこと。残りの地域を担当するはずだったInfrontについては結局外されたようで、代理店をつけずプレミアとの共同販売にシフトしたと考えられます。


ということで、基本的に次期放映権サイクルは2027-28シーズンまでであり、プレミアは3年間、FAカップは4年間となるのですが、それ以降についても代理店をつけないのであれば直接販売が可能ですので、もっと長期の契約が結ばれる可能性も出てきました。

予想は結構難しいです。プレミアの放映権は現在3年契約の2年目であり、まだ3年間を通しての収支がはっきりしていない状態で入札を行わねばなりません。SPOTV NOWはある程度想定済みとはいえ値上げを繰り返しています。黒字転換の見通しが立たないまま、次回の入札にさらなる大金を突っ込む形になれば、膨大な赤字を計上することになりかねません。


とは言っても、日本国内に強力な競合相手はいません。円安が続く中、赤字覚悟で参入するところはあるのでしょうか。1回目の入札は流れ、長期化する可能性も充分です。現在よりも値下がりするのであれば(3年で8,000万ドルと推定)、関心を示すところはいくつか出てくるでしょう。

韓国ではクーパンプレイが台頭してきています。ソン・フンミン選手が所属するトッテナムの韓国ツアーのスポンサーとなっており、SPOTVからラ・リーガの放映権を奪取。サッカー以外では先日のMLB開幕戦のスポンサーにもなっていました。TVINGも強力なライバルとみられ、激しい競り合いが展開されそうです。

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