イングランド2部、銭闘モードに突入。
イングランド2部リーグの放映権の契約更新が行われ、Sky Sportsが5年約860億円で契約。しかし、この条件に複数のクラブが不満を持っているとのこと。
従来の契約から約35%の増額を勝ち取ったとのことだけど、気になるのはやはり放映権料から各クラブに支払われる分配金。また、プレミアは3年周期での更新なのに対し、5年の長期契約であることも不満の材料。
ということで、かつてプレミアに在籍していたリーズやアストンビラといった名門クラブを中心に、2部(~4部)リーグを運営するEFLに対して法的措置も辞さない構えを魅せている模様。
結局のところクラブ運営において分配金は大きい。プレミアでは1クラブにつき約50億円程度が分配されているとのこと。
2部については降格したクラブに対して補償金が分配される制度(パラシュートペイメント)があるが、こちらは25億円くらい。とうことはその他のクラブについてはもっと低い金額となる。
Jリーグでもすでに長崎と柏のJ2降格が決まった。Jリーグにも補償金制度があるけど、それでも一部の選手を泣く泣く売却せざるを得ない。そして1年で復帰できなければ、J2の沼からなかなか脱け出せなくなる。
昇降格の制度がある以上どうしても避けられないことだが、プレミアがあれだけ儲かっているのに…という気持ちは仕方ない。
逆にアメリカンスポーツでは昇降格がなく、サッカーのMLSも同じ。ドラフト会議はないけど、代わりにサラリーキャップの導入で戦力の均衡をはかっている。
ヨーロッパ的なビジネスモデルとアメリカ的なビジネスモデル。果たしてどちらが理にかなっているのか。そして両者は融合できるのか。放映権バブルが落ち着きそうないまだからこそ、いろいろ模索が続くだろう。
ちなみにサラリーキャップといえば、中国リーグが導入する動きがあるとのこと。これで金満リーグとか年金リーグとか揶揄される時代は終わるのだろうか。そしてDAZNマネーを得たJリーグはどの方向へ進むのか。世界はマネーでつながっている。
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