Viaplayにみる収益改善のあの手この手。

鳴り物入りで参入したイギリス市場からの撤退を余儀なくされるなど、経営不振にあえいでいる北欧の雄・Viaplayですが、先日発表された決算によると、四半期ベースでは売上・加入者がほんのわずかながら増加に転じたとのことです。

イギリス市場での失敗は、とにかくスポーツの放映権のコストが高すぎたことにつきます。オランダでは虎の子であるF1の放映権の契約更新に成功しましたが、母国スウェーデンとデンマークでは、プレミアリーグの放映権の一部試合をAmazonにサブライセンスし、選択と集中を進めています。


来シーズン(2024-25)から4年間の契約で、Amazonは毎節1試合、土曜昼に開催される試合を独占配信します。つまりViaplayでの配信はないわけで、両国のファンはAmazonにも加入せざるを得ず、面白くない話ではあります。サブライセンスと言うよりは、事実上の切り売りと言ってよいでしょう。

そして、最近多くのストリーミングサービスで実施されている施策をどんどん投入していきます。まずは値上げで、オランダでは「F1 TV Pro」をバンドルする替わりに5月から月額15.99→17.99ユーロに値上げされます。北欧でも近々実施予定とのことです。


最近DAZNでも導入されて波紋を呼んだ、同一アカウントによる複数同時視聴の制限や、Netflix・Disney+などで導入されている「広告付き廉価プラン」の提供も今後予定されているとのことです。生き残りのために、なりふり構わずやることはやると言ったところでしょう。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000