米Roku、MLBを獲得。毎週1試合を無料独占配信。

アメリカのSTB(セットトップボックス)大手であるRokuは、MLBの放映権を獲得したと発表しました。5月19日から、毎週日曜のデーゲーム1試合を「MLB Sunday Leadoff」という番組名で無料配信します。

この「MLB Sunday Leadoff」は、2022年からNBCユニバーサル傘下のストリーミング「Peacock」で配信されていました。2年契約で放映権料は年間3,000万ドルだったと報じられていますが、NBCは更新に難色を示していたとのこと。NBCは1,000万ドルを提示していたとも書かれています。なお、Rokuの契約年数と金額は公表されていません。

RokuはSTBであり、テレビに接続してさまざまなアプリをインストールすることで無数のストリーミングコンテンツを視聴できますが、自らのチャンネルである「Roku Channel」も配信しています。今年からフォーミュラEの放映権を購入し、スポーツ中継にも参入してきました。


Roku Channelはいわゆる「FAST」であり、Rokuは多くのFASTチャンネルを取り込むことで成長してきました。MLBのFASTチャンネルもすでに存在しているので、今回独占的なコンテンツを加えることで相乗効果を見込んでいます。


FASTは日本だとABEMAなどが該当するのですが、広告収入で運営され、基本的には無料であること。そして、ユーザー登録を不要としていることが特徴です。どの番組を観ているかが分かれば、ユーザーの興味関心を推定することはできるので、個人情報を入力させる必要はないというわけです。

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