KBC、競馬中継撤退か。TBSはスペシャルウィーク終了へ。

昨日に続いて競馬の話題。
中央競馬のラジオ中継を行っているKBC(九州朝日放送)が今年限りで撤退するのでは、と競馬ファンのあいだで話題になっている。

根拠としては12/3にJRAが発表した公募情報。JRAは公共団体なので、事実上ほぼ決まっている契約についても形式上公募を実施し、新規参入の余地を残している。
この契約予定業者のリストにKBCがなく、また同じ福岡のラジオ局であるRKB毎日放送とLOVE FMの名前があることが判明している。
競馬中継はJRAからCMを入れてくれるので放映権料は実質的にマイナス。経営が脆弱なラジオ局にとっては手放したくないところ。
それでも手放す理由があるとしたら、おそらくホークス戦中継と時間が重なることだろう。この場合は競馬を優先することになるため、野球は一時中断となる。その間に他局に切り替えられるのはダメージとなる。

代わってリストに入ったRKBも同様の事情を抱えているので、もうひとつのLOVE FMが気になるところ。
ここはホークス戦の放映権はないが、実況アナウンサーもいないと思われるので、小倉開催の実況を手当てする必要がある。ラジオNIKKEIの音声を使うとは考えにくいので、他局から借りるなり、フリーを起用するなりせねばならぬ。
話は変わって、今年プロ野球中継から撤退したTBSラジオ。磐石のレギュラー番組を多数抱えているからこそ思いきった施策を打てたわけだけど、今度は「スペシャルウィーク廃止」を言い出した。

テレビと違い、車内や職場など聴く場所がばらばらなラジオでは機械式調査を行わず、日記式調査を行っているわけだが、radikoの普及でデータの正確性が増し、それが番組構成にも活かされるのであれば健全な話。
また、スペシャルウィーク自体がゆがんだ存在で、調査期間にだけスペシャルな番組を放送するのだから、通常番組の評価にそもそもなっていない。

「勝ち逃げ」と言われるかもしれないけど、業界トップを走るTBSラジオが自ら危機感を覚えて言い出したことの意義は大きい。あとは制作費カットの言い訳にされないことを願うばかり。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000