F1、モナコを特別扱いせず。開催権料引き上げへ。

今年のF1・モナコGPは、タイヤ交換なしで走り切るために各車がペースを落として走行するという異常事態に。予選のトップ10がそのまま決勝でもゴールしました。こうなったのは開始直後に発生した大クラッシュ→赤旗が原因なのですが、いくら抜けないことで知られるモナコとは言え、ここまで順位変動がないというのも驚きです。


ということで、毎年のようにモナコGPの開催危機が叫ばれているのですが、今年もご多分に漏れず、F1側が開催権料の引き上げを要求しているという記事が出ています。

モナコGPの主催者は2023年から新たに3年契約を結んでいますが、その際にこれまでは優遇されていた(免除という説も)開催権料が他のグランプリ並みになったとされています。それでも上の記事では年間2,000万ドルと最低クラスで、中東だと5,000万ドル支払っていると書かれています。

昨年からの新契約により、モナコGPはいくつかの「特権」を失いました。木曜から開催されていたものが、他のグランプリと同様金曜からになっています(F2などは引き続き木曜から)。独自に契約していたタグ・ホイヤーの看板はなくなり、F1のスポンサーであるロレックスに替わりました。


そして、映像制作も地元のテレビ局であるテレ・モンテカルロからF1側の自主制作に移行しています。そのおかげで、従来にはなかったカメラワークの映像が提供され、迫力は増したように思えます。ヌーヴェル・シケイン出口からの映像は危なっかしいですが。

同様に開催危機が叫ばれていた鈴鹿サーキットは2029年まで契約を延長しました。F1も伝統を蔑ろにしているという批判には耳を傾けるようです。それでも、いくら風光明媚とはいえとにかく抜けないモナコの立場は引き続き微妙です。

年間24戦にまで膨れ上がったF1のスケジュールにこれ以上のレースが入り込む余地はなさそうですが、それでもタイ・韓国・インドネシアといった国が名乗りを上げており、アメリカ・シカゴや南米といった話も出ています。すでに2026年からスペイン・マドリードでの開催は決まっており、今後はローテーション開催の話が具体化するものと考えられます。

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