EURO、タイの放送決定。隣国ラオスでは?
まだEURO本大会の放送が決まってなかった国のひとつ、タイで放映権契約が結ばれました。大手有料放送局のTrue Visionsが全試合をライブで中継すると発表しています。
さて、タイの隣国であるラオスでも同様に放送が決まっていませんが、海外在住の日本人ジャーナリストが「ラオスでもTrue Visionsと契約できるので視聴できる」という情報を流しているそうです。ただ、正直なところグレーゾーンとみています。
まず、放映権契約は基本的に国単位で結ばれるため、タイ向けの放映権を獲得したことがイコール、ラオス向けの放映権を獲得したことにはなりません。ラオスでもTrue Visionsと契約できるのは事実のようですが、国によって放送内容を厳密にコントロールできているかが問われます。
ラオス向けの放映権の販売はなかなか大変なようで、2022年のワールドカップカタール大会ではFIFAと正式な契約が結ばれないまま、地元の放送局が放送を始めてしまったという出来事が起きていたそうです。その後、放送はキャンセルされ、FIFA側もやむなく「FIFA+」での配信に切り替えたとのこと。
また、ラオスの人々はタイの放送を勝手に視聴していたそうで、FIFAはタイ政府のスポーツ庁(SAT)に対し、適切な暗号化を施すよう警告を出しています。EUROの主催はFIFAではなくUEFAですが、同様の基準に照らし合わせると簡単にはラオス向けの視聴を許可するわけにはいかなそうです。
そのあたり、True Visionsがきちんと処理しているのかどうか。また新たな情報が入るようであれば、お知らせできればと思います。
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