お待ちかね!「JリーグPUBレポート」発行
このレポートは毎年面白い。Jリーグは公共財として貴重なデータをいつも提供してくれる。読みふけっているとあっという間に1時間以上過ぎてしまった。
当ブログ的には、海外放映権の交渉が来年始まることにまず触れておく必要があるだろう。(70頁)
日本国内における放映権はDAZNが高値で買ってくれたが、海外放映権については来年までスカパーが独占保有している。
更新にあたって、どこまで多くの国に販売できるか、Jリーグ自身の交渉力が問われてくる。今年はヨーロッパから大物選手が来日し、またタイ人選手が活躍した。間違いなくリーグの価値は上がっているだけに、タイミングが1年遅かったかな…という気もちょっとする。
Jリーグファンの一部の中で話題になっているのがDAZNが出してきたデータ。日本のプロ野球愛好者が視聴する他のスポーツについて、J1・J2がトップ2で、その次がMLBだと記述されている。(58頁)
具体的な集計方法はわからないけど、推測としては一定以上の視聴時間があるユーザーの重複率をみているのではないかと。こういう客観的なデータが出てくるのはとてもよいこと。
もっとも、これをもって「NPBファンは意外とMLBを観てない」と解釈するのはちと大げさ。そもそも時間帯が違うし、NHKなどでも放送されているし、大谷選手の結果ならニュースを見ればよい。
DAZNではもともとMLB中継の縮小が噂されていて、今季は日本語コメンタリーがなくなるとの情報もあった。結果的にはエンゼルス戦に限ってコメンタリーがつくことになったけど、もともとこんなものだと考えるほうが妥当だと思う。
できればもっと下の順位も知りたいし、逆の視点からのデータも見てみたい。つまりJリーグの視聴者があわせて観ている競技は何なのか。海外サッカー?と思うかもしれないけど、やはりNPBだろうというのが私の予測。
参考として、読売新聞が毎年実施しているスポーツに関する調査結果を紹介しておきます。これも毎年楽しみにしているので、近々掘ってみます。
最後に一点触れておきたいのは人材の話。(69ページ)
外部の人材を取り入れること、また外部に人材を輩出することがJリーグのみならず日本のスポーツ界を発展させる。
実例が多すぎて例をあげるのは難しいけど、今年の代表例でいえばやはり長崎の高田社長かな。残念ながら1年で降格になったけど、長崎は間違いなく地域に根付くと信じられる。
もう一度書くけど、Jリーグは公共財。日本のサッカーを、そしてスポーツ界全体を発展させる旗振り役となることを期待しております。
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