学生スポーツのお化けコンテンツ、箱根駅伝。
昨日はUNIVAS発足の記事を取り上げましたが、日本でもっとも盛り上がる学生スポーツといえばもちろん箱根駅伝。
ラグビー早明戦や東京六大学野球など伝統に根差した人気スポーツはいくつかあるが、箱根駅伝がこれだけの人気を獲得できたのは、やはり日本テレビが完全生中継を開始したことが大きい。
それ以前は箱根の山から映像を送信することができず録画での中継にとどまっていたが、山中にある電波の中継所を利用することで生中継を実現した。
中継車からの映像や空撮ヘリの映像は、いったん中継所に集められて東京へと届けられる。タスキとともに電波のリレーも行われている。
さて、日テレが主催者である関東学生陸連に支払っている金額は、以下の記事によると1億円程度とのこと。日テレは特別後援という立場で関わっているため、放映権料というよりは協賛金といった扱いが近いかもしれない。
番組制作費は8億円。出場校それぞれに取材スタッフを張り付け、アナウンサーも総動員。若手を鍛える場としても機能している。そのため選手のエピソードを多数拾ってこれるわけだけど、一部ではそれが「原稿読み実況」と揶揄されることも。箱根のような長尺のコンテンツならともかく、サッカーなど動きの激しいスポーツでもそれをやってしまいがちなのは玉に傷。
UNIVASは今後放映権ビジネスを考えているようだけど、現時点では純然たるアマチュアスポーツであるところの箱根駅伝に放映権という概念はまだそぐわない感じがする。そのあたりが微妙なところ。
おそらく箱根駅伝がUNIVASに乗ることはないだろうし、日テレが放映権をUNIVASに預けることもまず考えられない。
偶然にも先の記事ではゴルフの放映権についても触れられており、LPGAと日テレの摩擦については当ブログでも何度か取り上げている。
近い将来、UNIVASも日テレと対立するなんてことがあるのだろうか。まぁ、そうなるくらいUNIVASには大きな存在に育ってほしいのだけど。どうなるんですかね。
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