プロとアマの垣根を取り払う者と固執する者。
日本ではプロとアマの仲が悪い競技が多い。根性論がいまだにまかり通る日本においてプロフェッショナルの精神がなかなか受け入れられないこと。そしていち早くプロ化が進んだ野球界が歴史的な経緯から決定的な断絶を生んでしまったことが理由としてあげられよう。
そんな野球界も少しずつ雪解けに向かっているし、先日紹介したUNIVASのような動きも出てきた。いまやプロとアマが協調し、両者の間をスムーズに橋渡しできることが求められている。
そんな中、バスケ界がプロアマの垣根を越えた会社を設立するという話。
つい数年前までバスケ界は悲惨な状況にあった。プロ化を急ぐべきかどうかで亀裂が生じ、分裂する形でbjリーグが発足。この状態を重くみたFIBA(国際バスケットボール連盟)は日本に国際試合の出場停止という厳しい処分を下した。
そんな状態をJリーグ創設者である川淵さんや、バレーボール出身の三屋さんといった外部の血を入れることでなんとか正常化し、Bリーグ誕生にまでこぎつけたのだが、どうもこのことをよく思わない連中がいるらしい。
要は外部の人間が入ることが許せないという勢力があるとのこと。はっきり言ってこういうのは時代から取り残された存在だと思う。
そして、いまだに内輪で固めた人事を行っている団体がたくさんあることは改めて言うまでもない。今年は奇しくもそういった団体のスキャンダルが多発する年になった。
結果的に膿を出すことができればそのほうがよかったと言えるだろうし、自浄作用が働かなければ時代に取り残されるだけ。来年はどうなるのか。東京五輪に向けて、今後も同様なスキャンダルがあちこちの団体で発覚するのか。期待と不安でいっぱいであります。
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