2018年最後。今年の振り返り。

今年最後のエントリーということで、よく情報ソースとして引用させてもらっている「SportsPro」による2018年を振り返る記事を紹介します。
放映権ビジネスにおける今年のキープレイヤーとしてあげられているのはAmazon、DAZN、Eleven Sportsの3社。

Amazonは今年行われたプレミアリーグのイギリス国内における放映権の入札に参加し、20試合の獲得に成功。NFLの一部試合などスポーツ中継に本腰を入れてきています。テニスのレーバーカップの件では当ブログでちょっとご迷惑をかけてしまい失礼しました。

Eleven SportsはDAZNと同じくイギリスに本拠を置く新興代理店。当初は比較的小さなマーケットを対象にしていましたが、イギリス国内におけるラ・リーガの放映権を獲得して本国にも進出。また、イギリス「以外」におけるセリエAの権利も獲得しています。

そして言わずと知れたDAZN。当ブログでもいちばん多く取り上げた存在です。今年はイタリアとアメリカに進出。とくにアメリカでは格闘技の大型契約を続々と結んで話題となりました。来年はスペインとブラジルに進出することがすでに発表されています。

また、将来有望な市場とされているのがインド。まぁ世界一の人口を誇る中国がアレなので、次に人口が多いインドに向かうのは必然的です。5年後の2023年には市場規模が50億ドルに達すると見込まれているとのこと。
インドで人気のスポーツと言えばクリケット。インド代表の国際試合の放映権についてはAmazonやFacebook、そしてDAZNも入札に参加。結果的に地元メディアのスター・インディアが落札しましたが、5年契約で約1000億円と金額が高騰しております。
ほかにもコムキャストによるスカイ買収や、MP & Silva社の破綻などが印象に残ります。また、SportsProさんではなぜかフェデラー選手がユニクロと契約したことを大きく取り上げていますが、これは海外においては衝撃が大きかったのでしょうね…

来年については、放映権料のバブルに歯止めがかかるのか。この流れに乗れる競技と乗れない競技の格差が広がるのか。また、新たな巨大プレイヤーが出現するのかといったところに興味を持っております。また、eスポーツについても注目したいところです。

SportsProさんの記事を読んでて思うのは「giant」という単語がやたらと出てくること。そう、スポーツビジネスは巨人だらけなのです。来年も巨人たちによる札束での殴り合いが繰り広げられるのでしょう。

ということで今年はここまで。年末年始はニュースも少ないので、すこし充電させてもらっていろいろ勉強したいと思います。
皆さまよいお年を。

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