フランス名門クラブ・ボルドーが破産。
フランス2部(リーグ・ドゥ)所属のボルドーが破産申請を行ったと報じられています。資金難を解消すべく、リバプールやボストン・レッドソックスのオーナーとして知られるアメリカのFSG(Fenway Sports Group)に買収を提案していましたが、この話が破談となったことがとどめを刺したとのこと。
ボルドーは2年前にも、慢性的な資金難により財政基準を満たすことができず、プロアマ混合の3部に降格する処分を受けています。その際は処分が撤回されて2部残留が決まりましたが、今月改めて降格処分を受けています。
この問題が注目を集めるのは、ボルドーが歴史の長い古豪クラブであることも理由ですが、最近まで長引いたリーグ・アンの放映権問題が尾を引いているのかもしれません。リーグ・アンでは8クラブが破産の危機に瀕しているという報道もありました。
ボルドーは2部なのでこの8クラブには当然入っていません。それ以前から財政難だっただけです。また、リーグ・アンはこれらのクラブの救済策として総額2億ユーロ規模の融資枠を設けるとの報道もあり、直ちに破産するわけではありません。以下の記事ではその情報が落ちているのが残念なところです。
リーグ・アンは放映権を売却するか、あるいは自らのチャンネルを運営するかを選択する必要がありました。後者を選んだ場合、すぐには収入が入らないため、クラブへの分配が滞ります。その結果、資金繰りの厳しいクラブが破産するのではと言われていました。
結果としてbeIN Sportsも救済的なオファーを出し、DAZNとbeINが年間5億ユーロで放映権を購入することとなったため、これらの懸念はいったん去ったと言ってよいでしょう。
なお、リーグ・ドゥの放映権についてはbeIN Sportsの継続が決まっています。放映権料は年間4,000万ユーロと推定されます。前回よりはアップしたのですが、それでもリーグ・アンとの格差は顕著です。過剰な投資が裏目に出ると、あっという間に坂道を転がりだすのがサッカークラブの経営というわけです。
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