リーグ・アン、DAZN&beINと正式契約。

DAZNとbeIN Sportsが内定していた、フランス国内におけるリーグ・アンの次期放映権について、先日正式に契約が行われ、その詳細が明らかになっています。

• 契約期間: 2024-25～28-29シーズン(5年間)
• 放映権料: 年間5億ユーロ (DAZN4億ユーロ、beIN1億ユーロ)
• 試合数: DAZNが毎節8試合、beINが1試合
• beINは各節で交互に1番目または2番目の試合選択権を得る
• beINは同じクラブの試合を2節続けて放送することはできない
• beINは同じクラブの試合を年間10試合以上放送することはできない
• その他特記事項
• DAZNはフランスでの加入者が150万人に達した場合、5,000万ユーロのボーナスを支払う
• DAZNは契約内容に不満がある場合、途中で離脱する権利がある
• beINが支払う1億ユーロのうち2,000万ユーロはスポンサー料であり、全クラブのユニフォームに「Visit Qatar」のロゴが付けられる

いろいろと特記事項が付いてきました。DAZNは加入者150万人をノルマとしており、達成したらボーナスが支払われる一方で、未達の場合には途中で離脱する権利が与えられています。

また、beINが支払う金額の一部にはスポンサー料の意味合いが含まれることが分かりました。当初、beIN側は半額の5,000万ユーロを提示したとも報じられていますが、結果的に2,000万ユーロで落ち着いています。

スポンサー料という名目ならば、その金額は各クラブに直接分配される形になるものと思われ、リーグ側の取り分が若干減ることになります。また、クラブ側はある意味強制的にユニフォームのスペースを与えることとなるため、リーグ・クラブの双方ともにあまりいい提案とは言えません。

「Visit Qatar」のロゴを付けることにより、サウジなど他の中東諸国からのスポンサーマネーが入らなくなるのでは、と懸念する声もあるようです。もっとも、それがbeIN側の狙いだとも言えるでしょうが。

DAZNの新しい料金は、月額39.99ユーロ(年間契約で29.99ユーロ)と発表されています。また、1日1試合の配信に限定されたパッケージが新たに投入され、こちらは月額19.99ユーロ(年間契約で14.99ユーロ)となっています。

また、beIN Sportsの料金は月額15ユーロとのことで、物価の違いがあるとは言え、自国のトップリーグを視聴するには日本以上に高い負担を強いられることになります。