【速報】K-1、CSIと和解。海外配信復活へ。
K-1を主催するM-1スポーツメディア社は、アメリカのCSI SPORTS社との業務提携を発表。K-1の世界展開および海外放映権について戦略的パートナーシップを構築していくと発表しました。
このプレスリリースでは明記されていませんが、K-1とCSI社は係争関係にありました。この発表は、両者間で和解が成立したことを意味します。昨年から原点回帰、グローバル路線を打ち出しているK-1にとっては大きな懸案が解決したことになります。
訴訟に関する資料は、米ニューヨーク州の裁判所のWebサイトに記録されています。詳細は以下のURLをご参照ください。
さすがに英語で訴訟関係の資料となると全容を把握するのは困難なのですが、直近の文書を読んでみると、4月29日付の文書では、8月5日までに和解をめざしていることが分かります。そして、7月23日付の文書では、原告のCSI社が仮処分を取り下げており、和解が成立したことを示しています。
この問題は昨年9月10日に開催された「ReBOOT~K-1 ReBIRTH~」にさかのぼります。この大会はDAZNでグローバル向けに配信される予定でしたが、直前でキャンセルされました。何かしらのトラブルが発生していることが示唆されますが、後になってCSI社からの提訴が明らかとなります。
K-1はDAZNと資本業務提携を結んでいました。今回の和解の内容は明らかになっていませんが、K-1の海外放映権がCSI SPORTSに行くということになれば、この契約は反故にされることになります。K-1側は何かしらの補償を行うことになりそうです。
【追記 8/9】
当時のプレスリリースを読み間違えていたようです。失礼しました。
資本提携を結んだのはK-1とQUINTET(の運営会社)であり、DAZNは両社と「グローバルメディアパートナー」の契約を結んだというのが正しい解釈になります。
CSI SPORTSは「FIGHT SPORTS」のサービス名でさまざまな格闘技コンテンツを供給しています。また、自らのチャンネルも運営しており、日本ではU-NEXTで配信されています。ときどきU-NEXTでボクシングの世界戦が配信されますが、これはCSI社を通じて権利を獲得しているものです。
U-NEXTは昨年6月からK-1のライブ配信を行っていましたが、今年3月には取りやめています。同じ主催者の「Krush」は引き続き配信していますので、K-1側とのパイプが切れたわけではないのですが、今回の係争が影響を与えていた可能性もあります。
日本国内の放送・配信については引き続きABEMAとGAORAが担っていくものと思われますが、DAZN、そしてU-NEXTとの関係がどう変化するのか。そして、海外向けの中継がどうなっていくか、引き続き注視していく必要があります。
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