豪Foxtelに売却説。

オーストラリアの有料放送局・Foxtelの親会社で、株式の65%を保有するNews Corpが売却を検討していると報じられています。


売却を検討している理由としては、経営状態が芳しくないことがあげられます。NetflixやDisney+など、海外のストリーミングサービスに押されているのは各国共通の悩みです。

その状況を打開すべく、2023年にはWBDと提携し、WBDのコンテンツをFoxtelに引き込みました。しかし、ここに来て2025年にはWBDのストリーミングサービスである「Max」をオーストラリアでも提供する方針に変わっているとも伝えられています。そうなると、Foxtelを切り離すのは自然な成り行きです。

そして、スポーツの放映権料高騰の影響も受けています。2025年からAFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)の契約を更新したほか、F1やクリケットなどの権利を持っていますが、大きな負担になっていることは確かです。

このAFLとの新しい契約によって、同じくFoxtelが権利を持っているNRL(ナショナル・ラグビーリーグ)の権利が注目されています。AFLの新契約は年間6.4億豪ドルであるのに対し、NRLは年4億豪ドルと大きく差をつけられてしまいました。


現在の契約は2027年まで続きますが、新しい契約でなんとか差を縮めたいところ。Foxtelにも当然それなりの負担増を求めていくことになります。ラグビーユニオン、そしてサッカーを含めたフットボールの覇権争いが続きます。

FOXと言えば、オーストラリア出身のメディア王、ルパート・マードック氏が築き上げた帝国です。マードック氏は昨年経営から退いていますが、その母国でこういう動きが起こるというのは残念な気がします。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000