Telegram創業者、フランスで逮捕。

匿名性の高さで知られるSNS「Telegram」の創業者でCEOのパーベル・ドゥロフ容疑者がフランス・バリ郊外の空港で逮捕されたとのこと。ドゥロフ容疑者はロシア出身でフランス国籍を持っているそうです。


組織犯罪やテロを黙認していることを容疑として指名手配されていました。ロシアやウクライナでも広く使われており、情報戦の現場ともなっています。また、日本でも「ルフィ」と名乗る男らによる集団詐欺事件で使われていたとのこと。

フランスと言えば、先日開幕したリーグ・アンで大量の違法視聴がなされていると報じられており、人数にして数十万人、視聴回数では100万回を超えているとも。その中でもTelegramを通じた視聴が多かったとされます。著作権を無視した違法配信もまた野放しにされているわけです。なので、偶然だとは思いますが随分とタイムリーな出来事だなぁ・・・と感じました。

もちろん通信の自由との兼ね合いがあります。Telegramはロシア生まれのアプリではありますが、ロシア政府にとっては反政府活動に使われうっとうしい存在でした。ドゥロフ氏はロシアから逃れ、またロシア政府は一時期Telegramを禁止していたのです。


新たな技術が生まれた時、その技術が社会をよい方向に変えていくのか。最近は生成AIなんかでそういう議論がよく行われています。また、新たな技術によるツールが犯罪に使われた時、そのツールの作者を罰することはできるのか。日本でもかつて「Winny」の作者が逮捕されたことは大きな議論を生みました。


ということで、スポーツというよりかなり広範囲な話題になってしまい、正直言って収拾がつかないのですが、幅広い議論が行われることが期待されます。スポーツにおいては、リーグ・アンに限らず違法視聴や違法賭博などの問題がよい方向に向かい、関係者が適切な収益を得られるようになることを期待してやみません。

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