豪サッカー代表戦、Paramountと契約延長。女子W杯も。
オーストラリアサッカー協会(Football Australia)は、Paramount(旧ViacomCBS)と結んでいる放映権契約を2028年まで延長したと発表しました。
この契約により、男子および女子代表の試合のほとんどがストリーミングの「Paramount+」で独占配信となり、一部の試合は系列である地上波の「Network Ten」でも無料で放送されます。
主な対象となる試合は以下の通りです。2026ワールドカップ本大会については含まれていません。(公共放送のSBSが放映権を獲得済み)
- ワールドカップアジア最終予選
- 2026女子アジアカップ
- 2027女子ワールドカップ
- 2027アジアカップ
- 親善試合
従来の契約では親善試合とAFC主催大会のセットでしたが、今回はそこに女子ワールドカップが加わりました。
Football Australiaが自ら保有しているのは親善試合の放映権だけですが、そこにAFCが持つワールドカップ予選やアジアカップの放映権、そしてFIFAが持つ女子ワールドカップの放映権をセットにし、まとめてParamountに販売しているというのが大きな特徴です。実際にアレンジしたのはFootball Australiaの代理店を務めるIMGということになります。
放映権料については非公開となっています。従来の契約は4年契約で総額1億豪ドル(約98億円)とされていますが、今回はさらに高くなりそう。一部では年2億ドルとも報じられていたようですが、地元の有力紙であるThe Sydney Morning Heraldによると「的外れ」だそうで、そこまでは高くないと言ったところでしょうか。
ParamountはAリーグの放映権も獲得しており、オーストラリアにおける「サッカーの聖地」となっています。2021年からの5年契約で、総額2億豪ドル(約196億円)とされていますが、加入者が思った通りには増えず、減額されてしまったとも聞いています。
視聴者からしてみれば、ひとつのプラットフォームで国内リーグも代表戦も視聴できるというのはありがたいことですが、裏を返すとオーストラリアにおけるサッカーの地位はまだまだ高くないということでもあります。フットボールという枠組みだけみても、ラグビーリーグとオーストラリアンフットボールがあり、ラグビーユニオンとサッカーは苦戦を強いられているのが現状です。
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