NPBストから20年 & シーズン5試合増か?
プロ野球の再編問題に端を発し、選手会がストライキを行ったのはいまから20年前の2004年9月18,19日。ということで、20年前を振り返った記事がいくつか出てまいりました。
ガラガラのスタンド。慢性的な赤字体質で親会社からの補填は当たり前。巨人戦の地上波放映権という利権をめぐって提唱された1リーグ構想。当時を振り返るとさまざまな思い出が蘇ります。
当時の選手会長・古田敦也さんもあの時を振り返った動画をYouTubeに投稿しています。あの時プロ野球を救ってくれてありがとう、とささやかな感謝の声を述べておきます。
あれから20年、各球団は経営努力を積み重ね、それぞれの地域に根付き、観客動員は急激に伸びました。その分、気が向いたらいつでも球場に入れたあの頃がちょびっと懐かしくなったりもしますが、健全な経営が第一です。
さて、直近のNPBと選手会の折衝では、レギュラーシーズンの試合数を5試合増やし、148試合にする案が出ているとのこと。現在の143試合制では、ホームゲームが72試合の年と71試合の年が交互に来るため、その1試合の差が結構収益にも影響してきます。
ただ、労働組合である選手会にとっては単なる労働強化にすぎませんから、何かしらの見返りを求めるのも当然です。NPB側はコロナ禍のダメージがまだ残っていること、その間も選手の年俸は下がっていないことを主張しています。このあたりがさすが交渉ですね。
かつて、140試合に増やしたときは地方開催の増加を求めていたと記憶しています。一時期は地方開催が増えましたが、最近は地域密着を名目に減りつつあるのが現状です。球団によってはほとんど開催していないところもあります。
あとは、NBAが昨シーズン導入したようなカップ戦的なイベントというのもひとつの案かと思います。もっとも、交流戦がすでにカップ戦的な存在となっていますし、選手たちのモチベーションの問題もありますので、開催する意義をよく考える必要があります。
カップ戦を導入するのであれば、NPB主催として放映権の一括管理を試してみるいい機会になるのでは・・・と個人的には思ったりしているのですが。NBAでは、カップ戦の放映権を新たに参入したAmazonが獲得することになっています。いきなり劇的な変化を起こすのはさすがに無理でしょうから、できるところから考えてほしいものです。
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