英クイーンズベリー、DAZNと独占契約。

イギリスのボクシングプロモーターである、クイーンズベリー・プロモーションは、来年(2025年)4月からDAZNと独占契約を結んだと発表しました。期間は複数年で、グローバルが対象となっています。

今年6月、サウジアラビアでマッチルームとクイーンズベリーの対抗戦が開催されています。マッチルームは同様にDAZNとの独占契約を結んでいます。また、サウジの「リヤド・シーズン」もDAZNと契約しており、これらの連合体が構築された形です。

DAZNは、人気YouTuberのKSI氏との提携で「MF&DAZN: X Series」というボクシングの興行も開催しています。また、リヤド・シーズンはBOXXERというプロモーターとも契約しています。BOXXERはイギリス国内でSky Sportsと放映権契約を結んでいますが、イギリス以外ではDAZNで配信される形になると考えられます。

先ほどの記事で、リヤド・シーズンが井上尚弥選手をスポンサードするというニュースを取り上げましたが、井上選手のプロモーターであるトップランクもまたリヤド・シーズンに選手を送り込んでいる立場です。今回の話題はイギリスのプロモーターが軸となっていますが、アメリカ側も合流していくと、サウジが世界のボクシングを牛耳る立場となっていきます。

ということで、いろいろ話がつながってくるのですが、クイーンズベリーの傘下で6月の対抗戦にも出場したニック・ボール選手が井上尚弥選手の対戦相手として浮上しているという情報も。フェザー級の王者であり、スーパーバンタム級の井上選手からはひとつ上となりますので、階級を上げた場合の最初のターゲットということになります。必然的に会場はサウジとなるでしょう。

逆に、井上選手が階級を上げた場合、現在ひとつ下にあたるバンタム級の王者である中谷潤人選手との対戦が遠ざかることになるため、なかなか複雑ではあります。プロモーターは井上選手と同じく帝拳とトップランクなので、なかなか出しづらいカードではあるのですが、両者が旬を過ぎないうちに切り札を切ってほしいところです。


12月のグッドマン戦をクリアした場合、2025年最初の試合はムロジョン・アフマダリエフ選手(マッチルーム傘下)が最有力候補となります。井上選手が年間3試合をこなす場合、その対戦相手は誰で、そして会場はどこになるのか。アフマダリエフ(アメリカ)→中谷(日本)→ボール(サウジ)といった順番だと、中谷戦が早すぎます。なんとも悩ましい。

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