WBD、NBAと和解。生中継の歴史に終止符。

NBAの次期放映権(2025-26シーズンから11年間)をめぐって、法的措置を行っていたWBD(ワーナーブラザーズ・ディスカバリー)ですが、NBAと和解に達したと報じられています。具体的な和解内容については、現地時間の月曜日に公表される予定とのことですので、公表後改めて取り上げることにします。

WBDはラテンアメリカ(ブラジル・メキシコを除く)と、ヨーロッパの一部の市場でNBAの放映権を獲得する見込みですが、アメリカ国内においてはゼロ回答となり、中継からの撤退が決定しました。その代わり、映像の使用権を無償で獲得するとのことで、ハイライトやドキュメンタリーなど新たな番組に活用することができます。


WBD傘下のTNT Sportsの看板番組「Inside the NBA」については、WBDとディズニーがライセンス契約を結ぶこととなり、ABCならびにESPNに移籍するとのこと。番組制作は引き続きTNTが担当し、チャールズ・バークレー氏など出演者との契約もそのまま維持されます。


WBDにとっては年間12億ドル(新契約では18億ドル)とされる放映権料を支出することなく、映像の使用権を獲得した形ですので、財政的にはいい条件を引き出したようにも思えます。放映権料のマネーゲームにいつまでベットし続けるのか。もしかしたら、真っ先に降りたほうが正解なのかもしれません。その答えはあと数年で見えてきます。

【追記 11/20】

正式なリリースが出ましたので追記します。

まず、WBDが放映権を獲得したヨーロッパの市場はデンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ポーランドとのことです。

また、WBDとディズニーのライセンス契約は「Inside the NBA」にとどまらず、ディズニー(ESPN)が持つカレッジスポーツの放映権の一部がWBDにライセンスされることになりました。バスケットボールのほかアメフトも対象になっており、異なる競技にまたがる珍しい形の契約となっています。

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