Netflix、タイソン戦で障害。ライブ配信に不安抱える。
現地時間11月15日(金)に開催された、マイク・タイソンとYouTuberのジェイク・ポールによるボクシングの試合はNetflixで配信されましたが、さすがの巨人・Netflixにとってもライブ配信は鬼門だったようで、動画が止まる・遅延する・画質が悪いといった数多くの報告があがっています。
サーバの障害を監視しているサイト「Downdetector」には、およそ10万件の障害報告が寄せられたとのこと。顕在化しただけで10万件ですから、実際にはその数十倍・数百倍の視聴者が不満を抱えていたと解釈すべきでしょう。Netflixの公式発表では6,000万ユーザーが視聴したということですが、まぁスケールがでかい話です。
もともとこの試合は7月に開催を予定していましたが、タイソン選手の体調不良を理由に延期されていました。長年ライブイベントには手を出してこなかったNetflixですが、昨年から方針を転換させ、いくつかのライブイベントを配信しています。
オリジナルにこだわるNetflixらしく、スポーツにおいても非公式のオリジナルイベントを開催してきましたが、今回のタイソン戦は1ラウンド2分という変則ルールにも関わらず公式戦として認定されたそうで、公式のスポーツイベントとしては初めての配信になります。
Netflixは、今年のクリスマスに開催されるNFLの2試合をライブ配信する予定で、本来であればこれが初の「公式戦」になるはずでした。アクセスが殺到するであろうNFLの前に、一度大規模な負荷テストを行いたかったでしょうから、今回の失敗はある意味想定の範囲内だったかもしれません。
試合が延期されたことも不本意だったことでしょう。なんとか開催できたのはよかったのですが、今回の失敗を糧とし、対策するまでの期間は1か月程度しかありません。そして、来年からはWWEの独占契約が始まります。
0コメント