GPファイナルは録画放送。テレ朝の思惑は?

フィギュアスケートのグランプリファイナルは、本記事が掲載される時点ではすでに開幕しているのですが、翌日の録画放送となっているため、まだ放送されていません。


昨年は時差の少ない北京での開催だったこともあり、最終日のエキシビションを除いてゴールデンタイムに中継されましたが、今年はすべて夜10時以降となっています。

とくに女子シングルは6人中5人が日本人選手を占めるという活況ぶりですが、なかなか人気があがってきません。テレビの露出が減っているから人気が上がらないのか。それとも反対なのか。鶏と卵の関係なのでどちらが正しいとは言い切れないものがあります。


NEWSポストセブンに掲載された記事では「シニアの年齢引き上げ」「ロシア勢の不在」「アイスショーの増加」といった考察がなされています。どれも一理あるのでしょう。グランプリファイナルの視聴率も気になるところですが、ジュニア勢も加わる年末の全日本選手権の数字も気にしないといけません。

11月26日に行われたテレビ朝日の社長定例会見では、年間視聴率について日本テレビと激しいトップ争いを繰り広げていることがわかります。いわゆる「三冠王」と呼ばれる、全日(6~24時)、ゴールデン(19~22時)、プライム(19~23時)ではテレビ朝日がすべて1位です。その一方で、テレ朝が独自に定義している「プライム2」(23~25時)では2位となっています。


トップ争いをしていると、どうしても編成が保守的になっていきます。人気のレギュラー番組のスペシャルが増えていき、スポーツ番組などの特番は「視聴者の習慣が崩れる」として敬遠されがちです。先日放送された「プレミア12」ほどの数字を持っていれば別ですが。


しかし、それでも「プレミア2」と呼ばれる時間帯に配置されたのは、テレ朝にとってはむしろ「攻めの編成」なのかもしれません。この時間帯は若者層が多く、広告効果が高いとされています。また、コンテンツ的にもやや尖ったものを出しやすいところです。コンテンツとしてのフィギュアスケートはそのポジションにあるとも言えるでしょう。

【追記】

ちょうど今朝出てきた記事です。30日間連続スペシャル・・・ため息出ますね。

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