イニエスタ引退試合、満員で累積赤字解消か。
12月15日、味の素スタジアムで開催された「EL CLÁSICO in TOKYO」は、イニエスタ選手の日本における引退試合と銘打たれ、豪華なメンバーが来日しました。チケットは完売し、観客数は45,725人と発表。盛況だったようです。
「ダイヤモンド・オンライン」はこの試合の裏側として、興行を手がけるSPORTS&LIFE社がチケット収入の売上5.3億円を債権買い取り業者に売却していたと報じています。それだけ早急に現金化しなければならない状態だったわけです。
SPORTS&LIFE社は日本でイニエスタ氏のマネージメントを手がけている会社であり、スペインに本拠を置くNSN(Naver Say Never)と協働しています。そして、NSNが日本で行ってきたビジネスはどうもケチがつくものが多かったわけです。
昨年6月に開催されたヴィッセル神戸とバルセロナの対戦は、Jリーグのシーズン途中であること、会場が神戸ではなく国立競技場であったことが物議を醸しました。今年7月にはセビージャのジャパンツアーが企画され、札幌・鳥栖と対戦する予定でしたが直前になって中止となっています。
昨年11月にはJ3のYSCC横浜に出資すると報じられましたが、それから続報がなく、この話は没になったようです。その後、YSCC横浜は高知との入れ替え戦に敗れてJリーグ退会となっています。少しでもマネーが入っていたら結果も変わっていたでしょうか。
マッチルームと組んで開催したボクシング興行「プライズファイター」は大失敗に終わり、7月に開催した興行は観客席がガラガラ。放送・配信もありませんでした。そして、次の開催は行われず、現在トラブルになっている状態です。
こういう事情も相まって、相当な赤字が出ているのではと推察されるのですが、今回ようやく成功を収めたことで、なんとか解消できることを願います。ただ、イニエスタ選手の引退とともに、日本でのビジネスはもうあきらめたほうがいいんだろうな・・・とも思いますが。
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