Netflix、米で女子W杯の放映権獲得。

FIFAは、2027年と2031年に開催される女子ワールドカップ2大会について、Netflixと放映権の契約を結んだと発表しました。対象はアメリカおよびプエルトリコで、英語とスペイン語に対応する予定です。金額は明らかになっていません。


2027年大会はブラジルでの開催が決定しており、アメリカからみると時差はほとんどありません。2031年大会の開催国はまだ決定していませんが、アメリカとメキシコの共催になる可能性があります。また、中国や日本も招致に名乗りをあげています。

アメリカではワールドカップの放映権が男女セットで販売されており、2026年の北中米大会までFOXが保有しています。しかし、2027年以降は男女別々で販売する方針に変更され、今回が最初に行われた入札となっています。


日本では2022年のワールドカップがABEMAで配信されましたが、アメリカにおいて初めてストリーミングのみで配信されるワールドカップとなります。そして、同時に全試合が有料のワールドカップになるかもしれません。例えばイギリスならば女子ワールドカップはユニバーサルアクセス権の対象ですが、アメリカにそのようなものはありません。

スポーツの放映権市場に本格進出を果たしたNetflix。先日はマイク・タイソンのボクシングの試合を独占配信しました。また、クリスマスに開催されるNFLの2試合を配信するほか、年明けからはWWE「RAW」の独占配信権を獲得しています。


グローバルで稼ぐビジネスモデルが特徴のNetflixなだけに、これらのコンテンツはアメリカ国内に限らず、グローバルで視聴されることを意識しています。WWEについては既存の契約との兼ね合いもありますが、徐々に各国で配信されるようになると考えられます。


しかし、今回発表された契約はあくまでもアメリカに限定されたものです。入札の対象がそうなんだから仕方ないのですが、本当にこれだけなの?というのが正直なところです。今後、他国にも拡大していくかどうかが今後の注目ポイントです。


先日、2025年のクラブワールドカップについてDAZNがグローバルで放映権を獲得しましたが、Netflixにとってはややお株を奪われた感もあります。確かに大きなニュースではあるんですけど、Netflixにはもっと爆発力を期待したいところです。

ライブ配信に参入する以前のNetflixは、スポーツドキュメンタリーに注力していました。女子サッカーについても2023年のアメリカ代表を題材とした「プレッシャーと共に」(原題: Under Pressure)が配信されています。

https://www.netflix.com/jp/title/81697366


今後は2027年大会に向けたドキュメンタリーを制作予定とのことです。今後獲得していくスポーツについても、同様の戦略をとっていくことになります。


その一方で、Netflixは「FIFAを暴く」(原題: FIFA Uncovered)なんていう硬派なドキュメンタリーも配信してたりします。消されるかもしれないので(?) 早めに見ておきましょう。

https://www.netflix.com/jp/title/80221113

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