【速報】米Venu Sportsに進展。Fubo買収の荒業炸裂。
昨年秋にローンチする予定だった、ディズニー・FOX・WBDの3社合弁によるストリーミングサービス「Venu Sports」は、インターネットテレビ大手のFuboが起こした訴訟によって差し止めの仮処分が出され、まだローンチできていない状況にあります。
しかし、ここに来て大きな動きが。なんとディズニーがFuboの買収を発表したのです。ディズニーはFuboの株式70%を取得し、傘下に収めます。ディズニーにも同様のサービス「Hulu + Live TV」がありますが、運営をFubo側に移管するとのこと。ただし、サービス自体は当面統合せず、2つのブランドが並存することになります。
また、Fuboは3社と和解し、訴訟を取り下げました。3社からは和解金として2.2億ドルが支払われます。
このニュースによってFuboの株価は前日比+250%(3.5倍)に急上昇しました。競争面では弱者とみられていたFuboが、強者のディズニーに対して一矢報いたといったところでしょうか。まぁ、最初からこれが狙いだったと言われても仕方ない面はあります。
止まっていたVenu Sportsの時計が、これにより再度動き出すことになります。当局の承認が得られない可能性はまだ残されていますが、大きなハードルを越えました。
なお、今回の買収についても独占禁止法に抵触する恐れがあり、当局の承認が必要となっています。もし認められなければ、ディズニーは違約金としてFuboに1.3億ドルを支払うことが契約に盛り込まれているとのこと。
最近ニュースになっている、日本製鉄によるUSスチールの買収でも同様の違約金が設定されていたのを思い出す人は多いかと思います。こちらは5.65億ドルに設定されています。国の都合によってお金を支払うはめになりそうな日本製鉄には同情しますが、この手の契約はとくに珍しいものではないとのことです。
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