TKO、サウジと組んでボクシングに進出か。

WWEとUFCの親会社であるTKOグループ・ホールディングスは、サウジアラビアの政府系投資ファンド・PIFとの合弁でボクシングの興行会社を設立する計画だと報じられています。また、中東の他の国の資本が参加する可能性もあるそうです。


これが実現すると、TKOはプロレス・MMAに加えてボクシングにも進出することとなり、まさに総合的な格闘技カンパニーとなります。すでにUFCはサウジでも開催されており、WWEも来年「ロイヤルランブル」の開催が決定しているとのことで、ますますパイプが太くなります。

サウジとボクシングといえば「リヤド・シーズン」を率いるトゥルキ・アルシェイク氏が、数々のビッグマッチをサウジに誘致していますが、TKOの興行は若手のファイターを揃えて定期的に開催することを重視しており、路線としては異なるものになります。もちろん、背後ではつながっているはずですが。

アメリカでUFCの放映権を持っているESPNは、今年末で契約が終了します。また、ESPNはボクシングのトッププロモーターであるトップランクとの契約も終了見込みとなっており、継続の見込みは薄いとされています。


TKOの参入は、ESPNへの助け舟的な要素がありそうです。その際にUFCもセットで買ってくれるとさらによいわけです。ここからは妄想になりますが、TKOがトップランクも傘下に収めるといった動きも想定されます。

日本を含む、他国向けの放映権についても気になるところです。リヤド・シーズンはDAZNがグローバルで契約を結んでいますが、それとはまた別の動きとなると、DAZNではないかもしれません。


TKOは、大手代理店のIMGと同じくEndeavor Groupの傘下にありましたが、昨年グループ内で付け替えが行われ、TKOの傘下にIMGが入ることになりました。スポーツ関係の会社をTKOが束ねる形に再編されたわけですが、これによってIMGが放映権の代理店となることはまず間違いないでしょう。

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