【4/1】勝手にDAZNの中の人の気持ちになってみた。

きょうは、DAZNへのクレームに対して、中の人が口が裂けても言えないであろうことを勝手に想像して書く企画です。

※本記事の投稿日は4/1です。

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■機能・サービスについて

●ダウンロード機能はまだか!
今年中にと言われてますが、開発部長さんによるとストリーミングの品質維持が最優先のようですね。
細かいバグもまだ多いし、ギガの問題にはデータセーブモードを搭載しましたから開発の優先順位が下がってるのではないかと。
なお、ダウンロード機能が採用されても「視聴期間制限が消えるわけではない」です。これ、よく間違われるところですので。

●録画できない!
DAZN的には絶対に首を振らないでしょうけど、まったくできないというわけでもなく。
世間にはスクリーンキャプチャというソフトウェアが存在する、という事実のみお伝えしておきます。著作権法的にはグレーゾーンなのでご利用は自己責任で。

●クルクルを何とかしろ!
まだ課題があるのは事実ですが、かつてよりもだいぶ減りましたよ。

●なぜ視聴期間が制限されている?もっと長くできないの?
ひとつはコンテンツホルダーとの契約条件によるもの。もうひとつは見逃し配信の視聴データに基づいて決定しているようですよ。
映像はあくまでもコンテンツホルダーのものであり、DAZNはそれを借りて配信を行うプラットフォームにすぎないのです。

●画質が指定できない!
環境と通信速度にあわせて最適化しています。自分で選びたいという意見も理解できますが、ギガが気になる方はデータセーブ機能をどうぞ。

●スポナビライブのほうがよかった!
私も好きでしたよ。一球速報との連動とかすごく便利でした。懐かしい。
でも、儲かりそうにないので孫さんがさっさと損切りしたのです。現実を受け入れるしかありません。
もしソフトバンクがJリーグの権利を獲得していたら時代は変わったかもしれません。でも、きっとその時はソフトバンクのクソ!と言い続けてそうですが。

●とにかくサービスがクソ!潰れろ!
日本人はサービスの品質にうるさいことは世界中で有名です。だからこそあえて日本でローンチしたのではないでしょうか。要するに我々は実験台なのです。
そして、ジャパニーズクオリティに鍛えられたDAZNが今後グローバルに展開されていきます。競争力高くなりますよ。

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■コンテンツ・放映権について

●Jリーグの権利を独占するな!
よく間違われる点ですが、DAZNが購入した権利に無料のテレビ中継は含まれていないのです。
なのでNHKも地方のテレビ局も中継可能です。映像もJリーグ側で制作しているので、DAZNと同じものを使うことができます。あとは黒字になるだけのスポンサーを確保できるか次第です。(NHKは独自制作)
ちなみにネット配信の権利は無料を含めてDAZNが確保してますから、町田のAbemaTVでの配信はちゃんとライセンスを購入しています。

●広島・ヤクルトの配信が消えた!この無能が!
無能なのはいっこうに一括管理ができないセ・リーグのほうです。パ・リーグはすでにやってます。昨年から5年契約しています。
セ・リーグの球団とは個別交渉になりますが、さすがにパ・リーグと比べて破格の条件は提示できないでしょう。パ・リーグに失礼です。
もっとも巨人にいくら払ってるのかは知りませんがね。

●プロ野球12球団の放映権が揃ったらJリーグが軽視されるのでは?
10年契約ですよ。DAZNとJリーグはその間にリーグの価値を高め、次の更新時にはそれ以上の金額で落札されるよう努力する義務があります。
DAZNはその国のトップスポーツはだいたいオールドメディアが押さえているので、その次を狙いに行ったと明言してます。まずJリーグを確保したうえでプロ野球にも食い込もうとしてるのです。

●直前まで発表しなかったりドタキャンするのはやめろ!
むしろギリギリまで交渉するからこそコストが削減でき、この値段で提供できるのではないでしょうか。
まぁ、発表すらしないのは要改善ですけど。

●WWEが突然消えた!事前告知がないのは納得できない。
これはDAZNだけの問題ではありません。放映権は獲得した側が発表するもので、失った側がわざわざ発表しないのが常です。まぁ、これが健全な状況とは言い難いですが。
なおWWEの件はJSPORTS側から発表されました。我々はSNS等で最新情報をキャッチアップしていく必要があります。

●UFCも突然消えた!
これ、最後の配信でこれが最後だと告知してるんですよ。もう見逃し配信では見られませんけどね。
ちなみにベラトールとは5年契約を結んでますから突然消えることはないはず。

●ジロ・デ・イタリアの権利をJSPORTSに返せ!
放映権料を支払って頂けるのならどうぞ。タダというわけにはいきません。たぶんJSPORTSは破産しますし、栗村さんが過労死します。
ジロの放映権料は世界的に値上がりしたそうですから、DAZNが登場しなくてもJSPORTSが買えたかは微妙です。
ただでさえビジネスモデルが脆弱な自転車界です。投資したいという企業が増え、お金が回るのは悪いことではないのでは?

●フランドルを配信しなかったのは永遠に許さん!
契約は個々の自由。永遠に契約しなければよいだけです。
正直いまだにやらかすこともあるけど、改善が進んでいることも事実であり、そこは認めるべきでしょう。

●ACLの権利を日テレから奪ってほしい。
契約期間がいつまでかわかりませんので、更新時期にならないと動けないかと。リクエストはどんどん出すべきですが。
とくに西アジアの試合については誰が見るんだという状況で、DAZNにとってはあまり旨味がないコンテンツですが、塩谷選手や中島選手の活躍しだいで風向きが変わるかもしれません。

●ルヴァンカップの権利をフジから奪ってほしい。
JリーグにとってはDAZNにべったりなのはリスクが高いですし、DAZNにとっては新規顧客の獲得につながらないコンテンツなだけに、正直厳しいのではないかと。
逆にこれらのコンテンツに手を出す時は、DAZNの会員数増加が頭打ちになった時です。いまはまだその時期ではないはずです。

●ブンデスリーガが観られない。なぜスカパーに権利を獲られた?
CLと更新時期が重なったのです。さすがのDAZNでも二正面作戦は無理です。ならば、どちらを優先して予算を突っ込むべきかは明白でしょう。

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■料金について

●自分は○○しか見ない。バラ売りしてほしい。
世界の潮流はサブスクリプション。すなわち定額制です。競技ではなく時間に課金するのです。誰でも見られる時間には限りがあり、その時間を他社と奪い合ってるのです。
JSPORTSオンデマンドの料金って知ってます?総合パックが2,400円なのに対し、競技別のパックは1,800円。たいして安くならないんですよ。
しかも、パックの細分化は新規ファンの流入を阻害します。他の競技のファンにも観てもらいたいって思いませんか?
メジャースポーツのファンから得たお金でマイナースポーツの権利も買えるし、逆もまた然りです。他競技をdisっても意味がないですよ。

●単純に料金が高すぎる。値下げしろ!
イギリスでプレミアリーグの全試合を見ようとしたら月1万円ほどかかるんですよ。それに比べたら複数のサービスに契約したってよいのでは。もちろん過当競争はよくありませんけどね。
あと、JSPORTSオンデマンドが導入している「U-25割」みたいに、長期的なファン育成のための施策があってもよいでしょう。

●サッカーなんか興味ない。自分の金がサッカーに使われるのは納得いかない。
きっとサッカーファンも同じことを思ってますよ。定額制において、時間を消費させるという意味ではどの競技も対等なんです。持ちつ持たれつの関係なんです。
Jリーグの理念をご存じでしょうか。サッカーにとどまらず日本のスポーツ全体に貢献することです。DAZNの施策も、全体のパイを増やすという意味では利害が一致しているのではないでしょうか。

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■日本語コメンタリー(実況解説)について

●実況・解説のレベルが低い。替えてほしい。
確かにそういう人がいるのは否めません。しかし、試合数が急に増えたので人材は不足しています。発掘・育成は急務です。
育てるという視点から叱咤激励はどんどんすべきです。でも単なる罵声はいただけないですね。ファンが育てていくんですよ。
現時点ではいわゆるプロ解説者はほとんど存在しませんが、解説者は事前に多くの試合を観る必要があり、片手間でできる仕事でもありません。今後、解説業がプロとして成立するための環境作りが求められます。
その点では、戸田和幸さんの「裏解説」の取り組みなどに期待したいですね。

●コメンタリーがつく試合の基準がわからない。
さすがに全部つける予算も、スケジュールが空いてる人材もないですし。
基準としては視聴データとユーザからのリクエスト、そしてスケジュールの都合でしょう。多くの方がDAZN以外とも掛け持ちしてますし。
あと、公式映像のほうですでにコメンタリーを付けてる場合がありますので、必ずしも人選をDAZN側がやってるわけじゃないですよ。

●なぜ○○さんはDAZNで他の競技の実況をしてるのに、自転車の実況はしないの?
これは自転車界の闇です。他の競技では掛け持ちを普通にやっています。下手に触るとヤケドしますぜ、あんた。

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■DAZNの経営について

●こんなに放映権を買い込んで潰れないのか。正直不安だ。
最初からグローバル展開を見越してますから。ウクライナの大富豪がバックについてますし、そう簡単には潰れないでしょう。
あと、電通が500億円ほど出資してるってご存知ですか?
まぁ、もし潰れたとしてもOTT化の流れは止まりません。また別のサービスが現れるだけです。

●日本のスポーツに外資系企業が首を突っ込むのは納得いかない。
日本も外資も関係おりません。ならば、なぜ日本の企業はできなかったんですか?
Jリーグに10年2,100億円の価値を見いだす企業って日本にありましたか?それ以前のスカパーは年間50億円でしたよ。

●DAZNはイギリスの企業なのに、なぜイギリスでサービスを提供しないのか
プレミアリーグの放映権は高すぎるし、人口も多くないし、貧富の差も激しい。到底魅力のある市場とは言えないでしょう。

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■その他

●新元号は?
「令和」です。

●本当のエイプリルフールネタは?
こちらです。
以上

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