DAZN、リーグ・アンと減額交渉か。

リーグ・アンのフランス国内における放映権を今シーズンから獲得したDAZNですが、契約者数の伸びが想定を大きく下回っており、年間3.75億ユーロとされる放映権料の減額を交渉する意向だと報じられています。

契約者数の目標は150万件となっており、もし目標を達成できなければ2シーズン後に解約できるオプションが付けられていると報じられてましたが、上述したRMC Sportの記事によると、2025年12月1日からオプションを発動できるとのことです。


実際の契約者数は昨年11月の時点で40万件、現在でも50万件程度と推定されており、目標とは大きくかけ離れています。他に目玉となるようなコンテンツはなく、リーグ・アンが命綱です。いちおう150万件を達成すれば5,000万ユーロのボーナスを支払うことになっているそうですが、もはやどうでもいい話です。


1月からは割引キャンペーンを始めていますが、それで数を稼げたとしても、売上は当然下がることになります。数があればいいというものでもありません。

もちろん料金設定の高さという点でマーケティングの失敗は明らかなのですが、違法視聴の多さがそれに拍車をかけています。また、今シーズンの放映権が確定するまでに起こったごたごたも影響しているかもしれません。リーグ・アン側の責任も免れないところです。

もう1社のbeIN Sportsにも同様のオプションが付けられているとのことで、リーグ・アンにとっては2社を同時に失うリスクが高まっています。今シーズン開始前、もし交渉が成立しなかった場合に備え、独自のストリーミングサービスを開始する案が浮上していましたが、これが再浮上する可能性も出てきています。


ただ、その当時の計画は年間5.8億ユーロの放映権料を確保するために、200万人の契約者数を必要とするものでした。一人当たりにすると年間290ユーロという計算になりますが、そもそもが無謀な計画だったのでは・・・と言わざるを得ません。

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