JGTO、今季のネット配信は見送りか。

日本の男子プロゴルフツアーを運営するJGTOは、ツアー全試合のインターネット配信について、「今年から開始することは難しい」としています。


女子のJLPGAが「強引」との批判を受けながらも放映権の一元管理に踏み切ったのに対し、JGTOは個々の大会の主催者との「協調路線」であるとしています。下部のチャレンジツアーについてはほぼ全試合で許可を得られたものの、レギュラーツアーについては交渉が進んでいないとのことです。

プラットフォームについては「JGTO独自の有料プラットフォーム」を立ち上げることを予定しており、すでに配信業者との契約を済ませているようです。現在は、その配信業者とともに主催者を回っているようですが、具体的な名前は明かされていません。


チャレンジツアーは昨年までABEMAが冠スポンサーとなっており、ABEMAで全試合中継されたため理解が早かったのでしょう。その一方で、レギュラーツアーについては権利がばらばらであり、テレビ局が主催者の一員であることも多く、簡単にはまとまりそうにありません。テレビ局といってもキー局だけでなく、開催地がある地方局と交渉する必要があります。

もし無料配信するのであれば、地方も含め多くのテレビ局が参加しているTVerは有力な候補です。また、昨年多くの試合を配信し、地方局と良好な関係を保っているスポーツナビも候補にあがります。おそらく、今シーズンはこれらで配信される試合も多いかと思います。


有料の場合、やはりPGAや欧州ツアー(DPワールドツアー)も獲得したU-NEXTの名前が真っ先にあがるだろうと思ったのですが、独自のプラットフォームということでやや違った方向に進んでいます。


U-NEXTには、旧Paraviの絡みでTBSやテレビ東京、そしてTBSの系列であるMBSやCBCなども出資しており、権利は集めやすいと予想したのですが、逆に他の系列局からは嫌われる可能性もありますね。だったら独立したプラットフォームのほうがやりやすいのでしょう。

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