【速報】仏DAZN、リーグ・アンに支払い拒否。
フランスのメディア・RMC Sportが配信している番組「AFTER FOOT」によると、DAZNが2月15日に予定されているリーグ・アンへの放映権料支払いについて、一部を支払わない可能性が出ているとのことです。
リーグ・アンを運営するLFPはこの件について声明を出し、事実だと認めています。DAZNに契約の履行を求めるとともに、裁判所に付託する意向を示しています。
先月の時点で、DAZNは放映権料の減額を交渉するのではないかと報じられていました。もし、実際に一部の支払いが凍結されるようであれば、それは交渉以前に一方的に減額を迫ることになり、一種の脅しであると解釈することもできるでしょう。
フランスにおけるDAZNの契約数は、目標の150万件に対し、わずか40万件にとどまっています。そのため、今年に入り大幅な割引キャンペーンを実施。契約数は50万件程度にまで伸びたとされますが、まったくもって足りません。
DAZNが不満を募らせているのは、フランスの政府当局による違法視聴の取り締まりが不充分であるということです。リーグ・アン側からの働きかけも足りません。DAZNの本国であるイギリスでは50人態勢で活動しているのに対して、フランスではわずか3人しかいないのだとか。
もっとも、フランスも何もやってないというわけではないのですが、いたちごっこに手を焼いていることは事実です。料金が高いから違法視聴が増えるのか。それとも、違法視聴が多いから料金が高くなるのか。どちらが先なのかは正直よく分かりませんけど、少なくとも他国との比較においてフランスは遅れているとみなされても仕方ないのでしょう。
DAZNとしては、潜在的な顧客層のうちすでに90%は獲得済みであると判断しているようです。今後違法視聴の摘発が進んだとしても、タダで視聴してきた人たちがいまさらお金を払うようになるのか、大いに疑問が残ります。目標150万件の達成はほぼ「詰み」と言ってよいかと思います。
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